記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

プリマドール3話 物語制作者のための分析

●今回の特徴

・「問題(やトラウマ)を抱える仲間がそれを克服する」系統のサブプロット
・「普段教えてもらう側が教える、教えている側が教わる」がそのサブプロットのみ入れ替わるパターン
これは最終的に再び、元の教える側と教えられる側の役割に戻る。この話もやっぱりそう。


●3話の構造抽出

・今回のメインキャラ(以下メインキャラ)の問題を提示。どうしても直す方法がなくてメインキャラは憂鬱(問題提起

・それを隠して仲間と日常シーン(コミカルなシーン挟む)

・主人公はメインキャラの特技を褒め、なんでそんなに凄いのか特技について教えを乞う。真っすぐな主人公にメインキャラはちょっと元気を取り戻す。そこでメインキャラの過去を少し紹介。(会話でも回想でもOK。この作品では過去の記憶を直接見せた)
コミカルにコツを教える演出あり

(全体の20%)

・主人公は別の仲間キャラに教えてもらった特技を披露しつつ、メインキャラの問題の原因を聞く。直せないか聞くと、問題があることを知る。
・主人公はメインキャラの元に行き、再び問題の話をして、問題の原因をきちんと知る。

※わざわざ過去回想を二回に分けたのは視聴者を飽きさせないためか?

それは壮絶な過去が原因になっていて、主人公はメインキャラへ一緒に克服しようと提案する(目的
※特技を教えてもらった時の言葉で励ます演出(この作品では「練習あるのみ」)
※過去の回想に、PP2での伏線あり(伏線A)

(全体の55%)

・別のシーン
メインキャラの過去が近づいていることを仄めかすシーン(ミッドポイント

・主人公がメインキャラと問題を克服するための練習
前のシーンのことを知り、メインキャラはほんのちょっとしり込みするが、主人公がメインキャラに過去と向き合うように半ば無理やり説得する(二幕後半から間違って突き進む主人公

過去のトラウマを克服できると思ったが、恐れていた出来事が起きてしまい、メインキャラは強いショックを受ける。
ここで過去のメインキャラを知っているキャラが一瞬登場するが、邂逅はしない。

(全体の65%(75%か辺りではなく、65%くらいからキャラがどん底に落ちていくパターン意外と多いかも

・主人公が気まずい気持ちながらも、へこんでいるメインキャラへ原因を克服する練習をもちかけるが、断られてしまう。
いてもたってもいられず、主人公はどん底に落ちる事実が本当のものなのか確かめに行く
※いてもたってもいられない演出……仕事終わって夜遅くに飛び出していく
確かめに行った場所で前のシーンで現れたメインキャラの過去を知っているキャラと出くわす(プロットポイント2的なもの

(全体の75%)

・主人公はそのまま朝帰りしたので怒られるコミカルなシーン
過去を知っているキャラからアイテムや情報を持ち帰った主人公。仲間たちの前でそれを報告する。
このアイテムが回想で出てきた伏線Aの回収。(この話では、家族に遺書を書いた。としか言ってなかったが、その中身がメインキャラへのメッセージだった)
そのアイテムにより、過去のトラウマを克服できて、問題が解消される(偽のクライマックス)。
※トラウマにより出せなかった声が、うれし泣きで出せるようになる演出

(全体の85~90%)

・メインキャラの問題が解消され、実力の本領発揮
トラウマの原因となった遺恨が残っていたことをやりきる場が設けられ、過去を完全に克服することができる。(真のラスボス、クライマックス
(この作品では
トラウマ→かつての仲間が全員消息を絶ち、最後の晩餐では歌うことができなかった
症状→その後安否がわからず、ショックで声が出せなかった
克服→結局皆死んでしまっていたが、遺族の手紙で歌のおかげで悔いなく死ねたことがわかり、声が出せるようになった
ラスト→遺族会を開き、遺族の前で歌って想いを果たす)

(全体の95%)

・エピローグ
主人公はトラウマ克服のきっかけになったアイテムを褒める
それはよくある量産型のもので、メインキャラから同じアイテムをもらう。(解決の報酬
主人公はそのアイテムの使い方がよくわからず、メインキャラが教えてあげる
※教えていた側が教えられる側になり、最終的にまた教える立場になって終わる演出


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?