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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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【ラノベ新人賞】ただ制服を着てるだけ/プロット分析,抽出

●全体の特徴
・張り手型で、現在→そこまでの経緯の形から語られるパターンが多い。ワンクールのドラマやアニメ的。
・庇護欲刺激系
・大きな山場はない


●ちょっと感想
・「髭を剃るそして女子高生を拾う」もそうだけど、男性は特に庇護欲を満たす作品にウケがいい印象。奴隷ものとかも同じく。支配欲、誇示欲的な。広く浅く種をまく。
 逆に女性は保護される、母性本能を刺激される、秘密の世界で楽しむ、みたいなものを好む印象。後宮ものや純粋無垢な妖怪ものなど。誇示するよりかは内々的に心の中で楽しむ。狭く深く愛情を追求する。

・途中普通にエロいシーンがあって啓蒙を高められました(意味不明)。

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※●はメインプロット、Sはサブプロット

●掴み
・本能に呼び掛けるタイプの導入(お色気)
・それは沼にハマる系の趣味でもある。そこは主人公にとって非日常の世界

●セットアップ
・その掴みのシーンに至るまでの経緯を紹介。
まだその趣味にハマる前、とあるキャラからその趣味に関する相談を受ける。
そこに別の人物(以下ヒロイン)も初対面の形で呼ばれていて出会う。相談を持ちかけたキャラはさっさと解決し居なくなってしまい、ヒロインと二人で残される

●冒険の誘い→拒否
・ヒロインは沼の趣味に通ずる人物であり、その趣味へ誘われる
・何かしらの理由(この作品の場合社会的な理由や単純に興味無し)で断る。

●食らいつく→プロットポイント1
・しかしヒロインは主人公の闇を見抜いたか、緩く誘い続ける。主人公は軽い気持ちからその趣味の扉を開くことになる

2幕へ

●セットアップ2
・ヒロイン視点
趣味の世界(非日常)にいる。そこでのヒロインにとっての日常を見せて非日常がどんなものか読者へ見せる。
時間軸は飛んで、主人公とヒロインが非日常で会っているシーンへ。ヒロインにとって主人公は異質な存在であり、他の非日常の住人と違う楽しみ方をしている
その少し違う部分にだんだんひかれていくエピソード

後日、主人公は日常の世界でヒロインと会っている。そこまでの顛末をエピソードで開始。
主人公はとある事情(この場合仕事)で非日常に行けす、ヒロインと会う約束をキャンセルする。この時別のキャラも紹介。ヒロインと会えなかったことを後悔している

●ピンチポイント1
ヒロイン視点。主人公にキャンセルされて少し憂いている。趣味の間柄でしかないのに、主人公が気になってしまう。
ヒロインの問題を紹介(同棲相手と上手く行ってない)、その問題が頂点に達し現状を自ら打開、行き場を探す(喧嘩して家を出ていく)。

【S1インサイティングイベント】
主人公視点
所属組織(職場)でトラブルがあり、家にいたが行くことに。トラブルを解決した時にヒロインに出会う。

【S1冒険の誘い】
・後日の話に飛ぶ。既に主人公の所へ行き場を決めたヒロイン。無理やり押し入っている。主人公は問答しつつも追い出すことが出来ない。ヒロインは契約期間を持ち出す。(成人するまで泊めてくれ)
・主人公は思うところあり、渋々その懇願を受け入れる。

半分

●お楽しみパート
・ヒロインは主人公と仲良くしようとするが、主人公は変に距離を詰めようとしない。それが不満でヒロインは無理に距離を作戦を結構(色仕掛
け)
・しかし主人公が拒否して失敗。不甲斐なくなりながらも、正攻法ではなかった接近を拒否した誠実さに好感をもつ。

●忍び寄る悪者
・主人公、職場でトラブルがありつつ、ヒロインとの関係を疑われ、主人公は隠す(ヒロインとは公にしたくない関係)。
帰るとヒロインは前のイベントのことを踏まえて前向きに主人公との関係を築こうとする。

【S1 ピンチポイント1】
・ヒロインは問題について最後の用事があり仕方なく会いに行く。そこで相手に借りを作ってしまうイベントが起こる(引き留められて拒否したら階段から落ちてしまう)

・主人公が組織との付き合いから帰ってくると、ヒロインがいない。出掛けているのかと思いきや、部屋のすみで具合が悪そうにしている。労って落ち着くまで看病してやる。
話を聞くとヒロインの問題が仕返し(この場合怪我を理由にヤクザ的なたかり)を恐れていて、主人公が守るために動く。

この辺で7割

●ピンチポイント
・主人公は仕事柄相手の扱いになれていて、大人の対応で解決する(話にならないのできっぱり金で手を打つ)
・ヒロインは助けてくれた主人公へどうしても恩返しがしたい。序盤にやった正攻法ではないやりかたで再び迫る。

●死のにおい
・主人公は悩み抜いた末に再び拒否。それに対しヒロインは生き方を否定されているようで以前より本心で反発する。ヒロインは煮え切らない気持ちで、姿を消してしまう。

●闇夜をさ迷う
・ヒロインが居なくなって、組織での主人公。いくらか沈んでいる。帰ってからヒロインのいない日常、いつも通りに戻っただけのはずが寂しく思う。

・ヒロインも後悔しながら主人公が迎えに来てくれることに一縷の望みをかけている
主人公はヒロインと初めてであったシチュエーションで再開。本題にはいらず趣味の世界を楽しむ様子。
これが最後のチャンスで、選択を誤れば二度と二人の関係は修復されない

●クライマックス
・主人公のゴーストを読者に紹介。(伏線はちょくちょくあった)ヒロインを救うことで自らのゴーストを克服しようとしていた。
・その思いが伝わり、ヒロインは主人公からの希望で再び一緒にいることを受け入れる

●エピローグ
現状は何も変わっていないことや、主人公のゴーストを追求できないが、今の生活を悪く思っていないヒロインを見せる。


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