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プリマドール11話 物語制作者のための分析

※途中の~%は物語中の経過地点。
※三幕構成はややこしいので単純に「幕転換」と書きます。

●今回の特徴

・後半は過去回想。
過去回想には定番の、一方向ではなく多方面から同じことを思い出す(語り手を変える)というやり方を取っている。


●構造抽出

・ラスボスは目的を遂行。
かつて同じ道を歩んでいた主人公を誘う
上司はラスボスを止めるが聞く耳持たない
主人公や仲間は第三勢力(上司が元いた軍)が戦っている隙に逃げだす。
ラスボスは第三勢力をすぐに鎮圧し、主人公を取り戻そうとする。
仲間たちは主人公を逃がそうと必死(主人公は何故狙われるかわかってない)
ここは任せて先に行け展開の亜種
主人公だけはラスボスと同じ性質を持つので動ける。
そのほかに一人だけ動けるキャラ(以下キャラA、完全に別種なので影響がない)が主人公を連れて二人で逃げる
追いかけっこの法則

15% 幕転換

・敵を捲くことに成功
一旦簡易的な食事を取るなどして休憩。
二人で話すなどしてラスボスについての説明がある。
これからどうするか話し合い一旦本部へ戻る
すると、ラスボスに操られたキャラA所縁の人物がいて、襲い掛かる(物語冒頭で居たキャラ)
主人公がラスボスと同じ能力を使いなんとか洗脳を解除。しかしこれのせいで場所馬ばれてしまい、ラスボスの部下が襲い掛かってくる
主人公以外の二人ともやられてしまい、さすがに主人公がブチ切れ。その場にいた大勢の敵を前に形勢逆転する。
(後でわかるが、ここで完全に記憶を取り戻す)

40%

・第三勢力(軍部)がラスボス一人に対し、戦況が不味い事やラスボスのヤバさを視聴者に伝える「勝てるわけがない……!」

その同じ場所にいる仲間と上司視点。
上司がラスボスの応力を妨害するものを仲間に与える。
それで主人公を探しに行こうとしたところ、怪我をした二人が運ばれてくる。
誰がこんなことをできるのか仲間が不審に思うと、上司が主人公がラスボスと同じ能力を持つことを打ち明ける。
ミッドポイント

約50%

・治療された二人(ベッドで気絶している)をみながら、上司は主人公の過去や詳しい能力、それとラスボスとの関係も打ち明ける。
三幕入ってから、物語全体の「謎」の種明かし
別の場所に主人公の回想という形でも説明し、説明間を少し和らげる。
・主人公がラスボスを止めることを決意
プロットポイント2

75% 幕転換

・仲間視点
仲間たちは主人公とラスボスの戦いを止めるために向かう。

・主人公視点
主人公はラスボスと邂逅
ラストバトル前の信念(目的、欲しいもの)のぶつけ合い。主人公はこれまでに仲間と経験して得た価値観をぶつけ、ラスボスはこれまでにやってきたことの意味をぶつける。
クライマックス

わかりあえず戦いが始まるが、力を取り戻した主人公には足元にも及ばずラスボスは負ける。
その結果暴走してしまい、周りの兵器が手を付けられなくなる(真のラスボス登場)
主人公は自らの命を懸けて止めることを誓う
※主人公が壊れて記憶を失った状況と酷似(冒頭との対比


●ちょびっと感想

・灰神楽が壊れたくない!って叫ぶシーンの黒沢ともよさんの演技に鳥肌。

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