ブッチギレ12話 物語制作者のための分析
※途中の~%は物語中の経過地点。
※三幕構成はややこしいので単純に「幕転換」と書きます。
●今回の特徴
最終回。
・ラストも視点移動は激しく、決まった流れみたいなものはない(と思う)。定石はクライマックス付近の死亡フラグなど。
・表舞台と裏部隊を交互に見せる、クライマックスでの定石。
※前回までのサブプロットAのメインキャラ=キャラA
サブプロットBのメインキャラ=キャラB
敵大将=ラスボス
と書きます。
●構造抽出
・散った仲間視点
敵がどこかに去っていく(次の目的へ)
・主人公とキャラA視点
真ラスボスにボコボコにされる。真ラスボスは主人公やキャラAを無視して目的地へ。二人は負けたが体は無事なので、あとを追う。
20%
・黒幕と上司の信念のぶつけ合い(言い合い)のシーン
(上司の元の仲間を殺したのはこの黒幕)
・キャラBの支援者は人間同士の戦争を止めようとするが、失敗
・主人公とキャラA視点
決戦前にキャラAからアイテムをもらう。(主人公は前の戦いで腕を怪我したので、刀を落とさないようにキャラAのネックレスのひもで縛る。このネックレスはキャラAのコンプレックスの象徴)
・武器に導かれ主人公と仲間全員集結
そこへ真ラスボスが現れる
40% 幕転換
・ラストバトル開始
※何気に全員で一人に対して戦うのは初なので、多分最後まで取っておいた演出。
タイムリミットも開始(完全体になったら手が付けられない)
ハンデもある(依り代を殺せば終わりだが、主人公の弟なので殺せない)
全員で連携して戦う。
上手く追い込んでラスボス(敵大将、主人公の弟)を助けられそうな辺りでの過去回想+贖罪、後悔を主人公に告白。
黒幕が真のラスボスがやられそうな事に気づき身を犠牲にして真ラスボスを完全に復活させる
60% 幕転換
・裏の舞台での人間同士の戦争をチラ見せ。
キャラBの支援者側が負けたら詰む、タイムリミット
・真ラスボスの完全復活で不味い所、主人公のおかげで価値観が完全に変わったラスボス(依り代)が身を挺して止める(自害)。
※ラスボスの母親が自分を守った時と同じシーン
クライマックス
・真ラスボスの力で謀反を起こした人間の戦争も集結
70%
・ラスボスを胸に抱き、ちゃんと真っ当な過去を知る主人公。勘違いが解ける。(母を殺したのは弟ではなく、母が守るために自害した)
・上層部が上司の元へ
黒幕が判明し、さらに黒幕が死んだことも知る
幕転換
・エピローグ
それぞれのキャラのその後を軽く紹介。
替え玉だった主人公と仲間たちは、本物になって日常へ戻っていく。
12話おしまい。
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