ユーレイデコ7話 物語制作者のための分析
※重要な定石やテクニックは太字です。
●今回の特徴
・仲間の一人を紹介するサブプロット。キャラの欠点ではなく、こだわりや仕事を見せるパターン
・それに関連して、メインプロットのテーマに関連したその場限りのキャラも登場
※主人公と関わったことで物語から消える系のキャラ
これは主人公に葛藤を与えるパターンもあるが、今回はメインプロットの謎を深めたり逆にヒントを与えたりするパターン。
・今回も変化球の依頼が来るパターン。今までは外部からだったが、組織の中から発生する。そして今回も主人公は最初は相棒とは行動しない。
●構造抽出
・謎のアイテムを味方が手に入れる(掴み)
(この仲間は以下仲間A)
・主人公と相棒は組織内で暇そうにしている(動機づけ)
・二人が外へ出かけると面白そうな冒険の話を聞く(冒険の誘い)
仲間Aもその場に居合わせ、乗り気でその冒険を探索しだす。
主人公と相棒も興味を持つ
(全体の約10%)
・冒険へ旅立ちたいが情報がない。
仲間Aはその冒険に関するこだわりがあって、珍しく積極的。
主人公は組織でその冒険へ行こうというが、相棒は乗り気じゃない。この冒険には若干テーマが関わっている。
(この話では、主人公は噂の真相を確かめにいきたいが、相棒は噂をあてにしてない。目に見える見えない、本当や正しさがこの作品のテーマ)
主人公と仲間A以外は乗り気ではなく、二人で冒険に行くことになる。
(プロットポイント1)
(全体の25%)二幕へ
・目的地への情報収集をする主人公
全く上手くいかない。
しかし仲間Aが手がかりを得ている
(全体の約40%)
・今度は相棒も着いてきて3人で行動
地下室など、とんでもないところに行きつく。
仲間Aが特殊能力を披露したり、意外な一面を見せたり、ドジったりして、仲間Aを視聴者に紹介していく。
・探検を続け、ついに目的地を見つける。
そこにいる目的地の住人(以下、目的地の住人)からその場所の秘密を語られる
そして作品のテーマに関することも語られる
(この話では、噂に関連して「嘘」や「信じること」などを語る)
物語の半分(ミッドポイント)
主人公は目的地の住人からテーマに関する質問を受け、素直に答える。目的地の住人は思ってもみない価値観にふれ、感銘を受ける。
目的地の住人が、昔主人公達の世界の成り立ちに関わっていたことを知る。
・突如、メインプロットのラスボスの襲撃
その場にいる全員が襲われ、逃げる。(ピンチポイント)
※追いかけっこの法則
(全体の70%)三幕へ
・それぞれの特技を駆使して逃げ回るが、絶体絶命においつめられる
目的地の住人が出口を見つけてくれる。そんなことができるのはこの前のシーンであった、世界の成り立ちに関わっているから。しかし目的地の住人自体の存在は謎。
目的地の住人はラスボスにやられてしまう(死の臭い)
相棒がラスボスに後に残るようなけがを負わされる(もしくはアイテムを奪われるなどの今後の伏線)が、ギリギリで逃げ出す。(クライマックス)
目的地の住人の死を惜しむ中で、冒頭の仲間Aが見たアイテムがその場にある。目的地の住人が実際にどんなキャラだったかは謎のまま。
(全体の90%)
・エピローグ
冒険に出たことを、今回参加しなかった組織の仲間たちに自慢する主人公達。
そこで出た目的地の住人の情報を仲間Bが聞き、知っている素振りを見せる(これはメインプロットの謎にも関わっている)
7話おしまい
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