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21.メンタル面の疲労から、段々生活習慣が乱れてきた。

Z社就職後の生活はこんな感じ。8時頃に起床、8時半出勤、大体9時過ぎに会社に到着し9時半に始業。PR用の資料の準備をして、マネージャーとK主務に今日の訪問予定先のデータを送信して、10時過ぎに会社を出る。

その後は延々ビル倒し・軒倒し。途中1時間の昼休憩を挟むのみで、あとは延々とビル倒し・軒倒し。16時頃に帰社すると、今日の訪問結果データを打ち込みデータで送信。

数分後には、チャットで「想定獲得名刺枚数が何枚不足してます」とか、「人事担当者アプローチ率が低い」とか、といったフィードバックがあり、その下に青文字でリンクが貼られ、それをクリックすると、「名刺獲得ノウハウ・成功事例集」と題したレクチャー(事前に録画された動画)が行われる。

そのレクチャーの右にチェックボックスがあって、読了したらチェックする。下に小さな文字で、「後日テストを行いますので必ず覚えて下さい。テスト結果が悪かったスタッフはペナルティーが科されます」という注意書き。

翌日は、「訪問時の挨拶はキチンと出来てますか?」というフィードバックがあり、【自信が無い】というチェックボックスをチェックすると、同じように「訪問時の挨拶のコツ」というレクチャーが画面上で行われる。

やっぱり、下に小さな文字で、「後日テストを行いますので必ず覚えて下さい。テスト結果が悪かったスタッフはペナルティーが科されます」という注意書き。K主務にペナルティーって何ですか?と質問したら、本社で行われる、かなり厳しい研修に3日間飛ばされるそうだ。だから、「ちゃんと覚えて実践しないとダメだよ」と言われた。

こういう職場のストレスはメンタル面に来る。最初は出来ていた生活習慣も、メンタル面の疲労からか、段々乱れてきた。家に帰ると、もう何かをやろうという気が起きない。

身体的な疲労度で言えば、倉庫業の方が遙かに上だったし、営業で歩くと言ってもビル倒し・軒倒しなので、そんなに長い距離を歩くわけでは無い。だが、メンタル面の疲労度は高い。いや、疲労度というより、消耗度とでも言った方が良いだろうか、ちょっと異質な疲労である。

段々、食事後の食器の片付け、掃除、洗濯をサボるようになり、ワイシャツは同じ物を3日も4日も、首筋が黒っぽくなるまで使うし、出した物は出しっぱなし、使った物は使いっぱなし、整理整頓に綻びが出てきて、家の中が散らかるようになる。

それでも余裕のある時に気付いて片付けてはいたが、次第にそれすら面倒になり、散らかった状態が平気になり始めると、今度は食事がいい加減になってきた。自炊がゼロになりコンビニ飯メインになると、コンビニ飯の空き容器などのゴミが家に溜まるようになっていった。

流石にヤバイと思った俺は、高山とハイエナコさんに報告。すると、即日、高山がやって来て、キレイに片付けてくれた。その後、ネットで整理整頓術のノウハウを探し、俺用にカスタマイズ。

結果、食事は外食を軸にする。ワイシャツはクリーニング屋に出す。片付けは面倒な時は、一旦、「日曜調整時間に実施」というシールを貼った箱に入れておき、日曜に設けた調整時間で実施する事にした。

ハイエナコさんからは「あんた人様から借りたモノだったらチャンと洗って返すでしょ!」と言われ、小分けタッパーに朝食用のおかずなどを頂く事になり、定期的に訪問してお返しする事になった。

さらに高山のレクチャーのお陰もあって、コールドなホワイト企業のやり過ごし方みたいなのも段々分かってきた事もあって、何とか、負のスパイラルに陥る事なく、キチッとした生活を取り戻しはした。

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