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誰もやっていないところを見ると難しいのかな【ミャンマーで石を仕入れて売る】

 先日ミャンマーの記事を書く際にネピドーの写真がフォルダにあったので使ったのだが、ほかにもすっかり忘れていたことがあった。ミャンマーは宝石類の産出国で、ルビーの産出量はかなり多いという。ほかにもサファイヤ、翡翠、それからペリドット、ラピスラズリ、ガーネットなどが出てくるそうだ。

 そんなミャンマーの首都ネピドーや、かつての首都ヤンゴンには宝石センターみたいなのがあって、そこで安く宝石を仕入れることができるようだった。一度見たときに商売ができるのではないかと思ったが、まあそんなに簡単な話ではないのだろうか。

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 ミャンマーの首都ネピドーは人工的に作られ、2006年に遷都されたばかりなので歴史がない。だから、市内観光の目玉が2009年にできたウッパタサンティ・パゴダと宝石センターくらいしかない。しかも、そのパゴダだってヤンゴンの有名なパゴダの実物大レプリカでしかない。

 宝石センターには博物館が併設されている。中には原石など、巨大な宝石が飾られていて見応えがある。ただ、それもその程度。注目したいのは階下にある売り場だろう。

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 売り場フロアには約50店ほどのショップが並ぶ。そこには翡翠やサファイヤ、琥珀などが売られていた。アクセサリーの形になったものもあるし、石だけを売っている店もある。

 しかも、これらはすべてバンコクの3分の1くらいの値段なのだ。安いものでは1ドル(約32バーツ)からある。土産としてはかなり手ごろで、意外といい場所なのかなと感じた。

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 センターの大きな売り場フロアは全然客がいないので、薄暗いだけでなく、雰囲気も陰気臭い。だから、到着したときはなんか怪しいところだなと思ったけれど、品揃えや価格帯はわりと魅力的だ。

 下記画像のようなサファイヤもあるので、買って帰ってからタイや日本でアクセサリーに加工してもいい。サイズも各種あるし、店も多いから他店と比較して購入することも可能でしょう。

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 これらはもともと安い上に、さらに値引き交渉も可能だ。特に複数買う場合はかなり勉強してくれるからいい。

 そう考えると、ここで宝石類を仕入れて、パワーストーンだとか、アクセサリーだとか言って売ったら十分に利益が出るのではないだろうか。セオリー的にはもっと大元の方と取引するのだろうけれど、そこまで本格的ではなくて、個人商店レベルならこういうところでもいいのではないかなという話の中で、である。

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 実際にこういうところで仕入れて商売している人はいるのだろうか。あまり聞いたことがないので、現実的には難しいのでしょうか。税金とか輸送費を考えたら、合わないのでしょうか。ただ、ネピドーへの観光ついでに仕入れていけば、だいぶ経費は抑えられる気もする。

 1990年代後半、バンコクの週末市チャトチャックではまだ値段交渉ができた。古着とか仕入れて日本で売れるのではないかと思ったけれど、友人らに反対されて、そんなもんかなとあきらめたことがある。でも、その前後からバイヤーが買いつけに来ていて、実際は商売が可能だった。

 そんなことがあったので、この宝石センターを見たときに、なにもしないのはチャンスを棒に振っていることになるのではないか、と思ったもので。ま、結局なにもしないまま今に至っているが。

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