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書店で自分の本を探す【ライターやるやるネタ】

 ほかのライターさんも「やっている」と信じたいのだが、書籍などの出版経験があるライターは書店に行くと、目的の本を探すついでに自分の本が置いてあるか確認する。少なくともボクはやっている。どんなジャンルの棚に並び、どんな類似本の隣にあって、見えるように置かれているかどうか。そんなことをチェックする。

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 なんだかんだ言って、ボクは共著も含めて自分の名前が前面に出ている本を8冊ほど出させてもらっている。協力ライターとして書籍のうしろに名前が出ているものも数冊あるので、おかげさまで、アジアン・ライターとしてはそこそこに仕事をいただいている。

 だから、大きな書店ならだいたいいずれかの1冊は置いてある。だから、余計に探して確認するという行動に出てしまう。書籍が置かれる棚は書店と出版社の契約なのでライターがどうこうできるものではないから、どんな棚にあるのかが気になる。

 類似本も気になる。アジアン・ライターは結構狭い世界で、友だちの友だちくらいでほぼ全員に辿り着くのではないか。だから、普段会っていなくても案外知り合いが多い。「ああ、あの方はこんな本を書いたのか」と知ることができる。「ああ、考えてたアイデアが!」ということもしばしばだが。

 そうそう。今月に出る雑誌「月刊ムー 2020年6月号」にボクの記事が出る。タイの精霊ピーに関する基本的な紹介で。ついに誌面に出る。ホント、これは嬉しいことである。

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 ボクは東京出身というのもあり、日本滞在時に絶対に立ち寄るのが池袋のジュンク堂だ。大きな書店なのでほしい本が必ず置いてある。さらに、この書店にはボクにとってオイシイ棚があるというのもある。

 ジュンク堂の2階(かな?)に旅行ガイドブックのフロアがあって、そこに小さいが旅行記などのちょっとマニアックな棚がある。ここには、ボクがひっそりと「彩図社棚」と呼ぶほど、彩図社の書籍が多数置いてある。ボクが書いた書籍の大半は彩図社の「裏の歩き方」シリーズなので、ここにボクの本が多数置いてあるのだ。

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 さらに、同じ列にはイーストプレスから出させてもらった「バンコクアソビ」もある。その下にはいつもお世話になっている丸山ゴンザレス氏の書籍もあるね。

 上の「アジア旅行最強ナビ」でもボクは記事を書かせてもらっている。記事数自体はそんなに多くないが、ページのサイドに旅行のミニ情報がある。これに多く、ボクの情報が採用されていた。タイ、ベトナム、ラオスの情報は多くがボクの提供情報だ。

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 ジュンク堂の彩図社棚と同じフロアか3階にサブカルの棚がある。そこに去年出版した晶文社の「亜細亜熱帯怪談」があった。

 これまでナイトエンタメ系ばかりだったので、両親なんかはあまりボクの書籍について話したことはなかったが、唯一この本に関しては両親自らが息子の本がどこに置いてあるかを探して回っていた。ジャンルによってこうも反応が違うとはね。

 先のムー掲載もこの「亜細亜熱帯怪談」のおかげでもある。そういう意味では、確かにボクにとって転機になった1冊かもしれない。

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 これは実家近くの、埼玉県内の書店だ。ここにもボクの本があった。本は今日決めて明日出せるものではない(それを言ったらすべての製品がそうだけど)。そして、自分が出したいから出せるものでもない。編集者を納得させて企画を作ってもらい、出版社の計画に乗せてもらい、印刷所が刷ってくれて、書店がよしとすれば置いてもらえる。

 このご時世、ブログなどで記事なんかは簡単に世界に発信できる。でも、やっぱり活字はこういったたくさんの人が関わって、やっと出てくる。本が完成したときの感動というのは何冊出しても新鮮だ。だから、書店に行くと、自分の本がどうなっているのか、気になってしまうのである。

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