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ビエンチャンでステーキなら「ル・ヴァンドーム」

 ラオス人に言わせると、革命後に飲食店あるいは市場だとか食品加工が衰退して、ほぼ同じ系統であるタイ東北部のイサーン料理と比較すると、ラオス料理はひどいのだとか。一方で、タイは欧州列強国の支配下に入ったことがないこともあってか、洋食はあまり発展していない。インドシナ各国にあるサンドイッチやコーヒーのように地元に根づいたうえで独自発展した料理はほとんどないのではないか。ボクからすればラオス料理もおいしいし、牛肉に関してはタイよりもいいものが多い気がする。まあ、タイも最近は牛肉がかなりよくなってきているけど。

 そんなラオスの首都ビエンチャンで絶対に行くべきは「ル・ヴァンドーム(Le Vandome Restaurant)」という家庭的なフレンチだ。ビエンチャン在住の日本人に訊いたところ、こんな時世ではあるがちゃんと潰れずに営業しているそうで。ビエンチャンに行ったらここにステーキを食べに行きたい。

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 ヴァンドームはビエンチャンのメコン川近くにある。外国人が宿泊するのはだいたいその辺りなので行きやすい。たとえば、夕食を早めにそこで済ませて、そのあとにメコン川沿いの公園で開催されるナイトマーケットに行くとかもいいプランだ。

 ちなみにバンコクのスクムビット通りソイ31にも同名の店があるのだが、それが姉妹店かどうかはわからない。まあ、ヴァンドームという名前を冠した店は多いので偶然なのかな。バンコクの店は在住日本人に人気らしい。

 ここでもすでに紹介したが、ボクはホントここが好きで、不発弾取材で頻繁にビエンチャンに行っていたときは毎日夕食をここで食べ、帰る日はいつも13時台発の国際バスに乗るので、午前中か昼に行ってステーキを食べて、ということを繰り返していた。

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 一軒家を改装したような店なので、店外・店内はこんな感じだ。店員はなぜか若い男の子しかおらず。英語は通じたかな。でも白人の客も多くて、ラオス語を話せないような人もいたし、たぶん多少はできるのかな。

 そういえば何年か前に店内を改装して、だいぶきれいになった。この画像は改装前だ。人気があるので拡張したのか、2階席もできていたはず。

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 ステーキの話ばかり書いているが、ほかの料理もおすすめが多い。なによりも量が多いのがいい。何人かで行って、いろいろシェアして、最後のステーキはひとりひとつで。これが最高の夕食だ。ボクはワインが飲めないので、ビアラオで楽しむ。

 メニューは英語併記だったような。でも、以前は英語とフランス語がごっちゃになっていたような気がする。

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 ピザもある。通い始めて何回かはボクはここはイタリアンだと思っていたほど。この包みピザは中の卵が半熟で。

 とにかくボリュームがあって、しかも安いってのが素晴らしい。バンコクで同じくらいのクオリティーで食事をすると、少なく見ても3倍以上はすると思う。

 ビエンチャンにはもっと高いフレンチがたくさんあるので、全体的に安いわけではない。あくまでもヴァンドームが安いのだ。

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 ステーキもいろいろな種類がある。ソースの違いとか。ボクは上の画像なら上段のシンプルなやつが好き。なんだかんだこれが一番安いんだけども、でもこれが一番おいしい。

 ポテトはマッシュポテトとフライドポテトを選択できたような、できなかったような。どっちも嫌いではないので、あまり気に留めたことがない。あと、パンもついていたような。

 聞いた話では、この肉はパパイヤかなにかに漬け込んだものだとか。酢豚のパイナップルは肉を柔らかくする酵素があるからということだが、それと同じ原理なのか。とにかく、肉は柔らかく、おいしい。

 川に寄りすぎてもいないので、店の近辺は静か。なかなかの好立地なので、ビエンチャンのヴァンドームはマジのおすすめである。

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