見出し画像

幽界について

幽界は、神道では「根の国・底の国」、仏教では「八大地獄」、キリスト教では「地獄」と言います。
天界の日の国・月の国と同じように幽界には根の国と底の国があります。  

  • 根の国は虚偽の世界で、根の国に住む精霊を陽霊人、兇鬼(魔鬼)と言います。

  • 底の国は悪欲の世界で、底の国に住む精霊を陰霊人、兇霊(悪霊)と言います。  

幽界は、無信仰、神の存在を認めない無神論者、偽善者、自愛者、虚偽、利己主義、死後の世界を信じない者、現世の物質や感覚に強く魅了や執着している者、怨み、妬み、怒り、争いなどの外分の肉体・物質的欲を常に好んでいる者、自己の利得の為、本心を偽り心にも無い善を言い人を欺くというような偽善者(内心悪)、また、悪いと承知しながら悪い事をするなど、本心がこれらの思想の方々は自らが幽界に行く事になります。  

本来地獄は落ちにくい世界であり、人間の思想が作り出した世界(境界)でありますので、肉体や物質的な深い欲に囚われずに普通に生活をしていれば、そう陥る世界ではありません。
また、全ての人に神の分霊である直霊が備わっているのも幽界に陥らない為でもありますので、心から神を信じて霊界の存在を認識する事で軌道修正されて天界に行く事が出来ますので余り心配は必要ありません。  
   
また一旦、幽界に行った者は、幽界から抜け出す事は非常に難しい事ですが可能ではあります。

その一例として、現世で常に喧嘩や暴力を好む人達が幽界に行くと、同じような思想の者達の所に行く事になります。
この喧嘩や暴力を好むような人達は、自分が強い立場である事で優越感や満足をするものでありますので、幽界でも喧嘩や暴力を好み行いますので、その中で弱い者は、強い者に負け続けて自らが被害者となる事で、次第にこの世界から抜け出したいと願うに至り、自らの精霊が心底より救いを求めるように次第に改心されてきます。
この時に、天使が救いの手を差し伸べて自分の居る幽界の集団から抜け出させて下さいます。

しかし、自分の居た幽界から這い出しても、心が備わっていませんので天界に入る事はできません。
それは、幽界的想念の霊魂の持ち主なので、天界の光や熱が強すぎて苦しみもがく事になるからです。  

その為に幽界をさ迷う事になりますが、この状態から自力で御霊が向上し幽界から抜け出す事は中々困難であります。このような幽界にさ迷う霊を救う事が出来るのは、現世からの真心の祈りであります。
しかし、他界した人に対して友人であっても他人が日々真剣に祈る事は通常は致しませんので、血縁関係のある子孫が祖霊(先祖)に対しての日々の真心の祈りがとても大切になります。

幽界にいる祖霊に対して、子孫が日々真心で祈念する事で、さ迷える祖霊に相通じて想念に良い影響を与え、次第に祖霊の御霊が向上し改心してきます。
そして、中有界まで昇り更に改心が進むと、再び現世でやり直す為の「再生」や天界にも上る事となります。  

この祖霊に対しての子孫の祈りや祭祀は、幽界のみならず天界に居る祖霊に対しても通じますので、霊人の御霊はさらに修行が進み天界で平和で歓喜の中で生活を送られます。
そして、その天人である祖霊の歓喜は、良き内流として循環し子孫にも伝わり子孫も心穏やかで家内も安定し繁栄されます。 

このように祖霊に対する子孫の真心の祈りこそが霊人に対しての最善の救いであり、これが「本当の御祖孝行(おやこうこう)」なのであります。 

また幽界に落ちている祖霊が、苦しみもがき、誰かに気が付いて欲しい為に無意識的に肉体的な血縁の繋がりのある子孫に救いを求める為に、子孫の家庭内に病気や事故、災難などの不幸を起こしたりします。 

この影響が出やすいのは、感受性の強い血縁のある子孫に最も出やすいのです。それは、感受性が強くない子孫に伝えても、思いが繋がり難く伝わらない為です。
また、この苦しみの知らせは、中有界や幽界から来るものであり、その霊人の思いの強さにより出てくる影響の強弱は異なってきます。 

霊人は「自分が助かりたい・助けてもらいたい」という一心でありますので、伝える相手の事を思いやる等とは思ってもいませんので強く影響が出てしまう事があります。
これら祖霊による霊的な影響や問題が子孫に出て来る事を、家系因縁と言います。 

また、頼る者のない霊人の場合は、現世の人で似たような思想の人に感応し影響を及ぼす事になりますが、これを霊障と言います。
このような場合は、因縁や霊障を断ち切り改善する為には、「祖霊を正しく祀り日々祈念する事」で祖霊が救われてきますので、子孫への影響が次第に無くなってきます。

これら祖霊の因縁を絶つ人は、無信仰な家系の中からでも必要な時に必ず現れて来るものです。
皆様は、血の繋がりのある祖霊を正しく祀り、祖霊の修行が進み御光に向かわれるように日々祈念される事が子孫としての努めであります。 

また、これら中有界や幽界のさ迷える霊人に対しての祈念は、血縁関係のない人が行っても必ず霊人に届きます。
苦しみの中に居る祖霊等の霊人は、無信仰で直に神様に接する事が出来ないので、自らの霊性が塞がれ神の内流を受ける事が出来ないので救われないのですが、現世の子孫や他者が神様に対して、その霊人の代理として心から祈念してあげる事により、霊人は間接的に神からの内流がおきますので霊魂の曇りが祓われ救われてくるのです。
これを間接内流と言います。
※内流とは神の愛そのものであり神気とも言い、この内流が「祓いの力」の
 元であります。

中有界や幽界に迷う霊人は、真の神を信じない事が原因で霊性が塞がれているので、神からの内流がない事で苦しみや迷いの原因となっているのです。
自身においては、自らが意識して真の神を思い、心から神を信じる事で、自らの霊魂の曇りを晴らし救われる事になります。
そして、自らの道を自身で切り開き、後世の子孫に祈念して頂く必要がないように歩まれる事が望ましいです。  
   
※今までは幽界に迷う祖霊に対する祈りによって救う事は可能でありました
 が、今後は、日月神示にあるように世が建替わり世が新たに定まると、一
 旦幽界に堕ちた者は永遠に幽界に居る事となります。


厳瑞



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?