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4月、米国機関投資家がポートフォリオを入れ替える理由探る


こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
4月は多くの企業が3月末までに決算を迎えるため、機関投資家はこれらの決算情報に基づいて、ポートフォリオの見直しや、入れ替えを行うことがあるということです。

少し調べてみました。


機関投資家とは?

最初に機関投資家とは?の確認です。
基本的には個人から集めた資金を運用する投資機関のことです。
具体的には、以下の様なものが挙げられます。

  • 投資信託会社: 投資家から集めた資金を投資信託として運用する会社です。

  • 生命保険会社: 保険料収入を運用する会社です。

  • 損害保険会社: 保険料収入を運用する会社です。

  • 年金基金: 企業や政府が従業員や国民の年金のために運用する資金です。

  • 信託銀行: 個人や企業から集めた資金を信託業務として運用する銀行です。

  • 銀行: 個人や企業から集めた資金の一部を運用する金融機関です。

  • 政府系金融機関: 政府が出資している金融機関です。

大きな金額を動かしている機関のため、投資家は注目しています。

代表的な機関

日本国内

  • 投資信託会社

    • 野村アセットマネジメント株式会社

    • アセットマネジメントOne株式会社

    • 三菱UFJ国際投信株式会社

    • 大和アセットマネジメント株式会社

    • 日興アセットマネジメント株式会社

  • 生命保険会社

    • 日本生命保険相互会社

    • 株式会社東京海上日動火災保険

    • 損害保険ジャパン株式会社

    • 住友生命保険相互会社

    • 明治安田生命保険相互会社

    • 損害保険会社

    • 株式会社東京海上日動火災保険

    • 損害保険ジャパン株式会社

    • MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社

    • 三井住友海上火災保険株式会社

    • AIG損害保険株式会社

  • 年金基金

    • 政府年金積立管理運用独立行政法人 (GPIF)

    • 厚生年金基金

    • 職域年金基金

  • 信託銀行

    • 三菱UFJ信託銀行株式会社

    • みずほ信託銀行株式会社

    • 株式会社りそな銀行

    • 三井住友信託銀行株式会社

    • 野村信託銀行株式会社

  • 銀行

    • みずほフィナンシャルグループ株式会社

    • 三井UFJ銀行株式会社

    • 三菱UFJフィナンシャル・グループ株式会社

    • 株式会社りそなホールディングス

    • 横浜銀行株式会社

海外機関

  • ブラックロック (アメリカ)

  • バンガード・グループ (アメリカ)

  • ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ (アメリカ)

  • フィデリティ・インベストメンツ (アメリカ)

  • JPモルガン・アセット・マネジメント (アメリカ)

  • アリアンツ・グローバル・インベスターズ (ドイツ)

  • アバディーン・スタンダード・インベストメンツ (イギリス)

  • ロベコ (オランダ)

  • ピクテ・アンド・ Cie (スイス)

  • キャピタル・グループ (アメリカ)

上記はほんの一例であり、他にも多くの機関投資家が存在します。

機関が4月にポートフォリオを入れ替える理由

次に4月にポートフォリオを入れ替える理由は、主に以下の5つと言われています

企業業績の評価時期でもある

3月末決算企業の業績発表を受け、投資先企業の評価を更新し、ポートフォリオの見直しを行います。業績が良好な企業への投資を増やし、業績が芳しくない企業への投資を減らすといった動きが見られます。

この時期にセクターローテーションを行う場合がある

経済状況や市場環境の変化に応じて、投資対象となるセクターを調整します。例えば、景気回復期には景気敏感株への投資を増やし、景気後退が見られれば、ディフェンシブ株への投資を増やすといった動きが見られます。
4月はリバランスする可能性もあるでしょう。

税金対策

損失を抱えている銘柄を売却して損失を確定させ、税金メリットを得る場合があります。
米国は4月15日が一般的な納税期限です。

ファンドマネージャーの評価

多くの機関投資家は、ファンドマネージャーの運用成績を四半期ごとに評価します。4月は評価のタイミングとなるため、ファンドマネージャーは運用成績を改善するためにポートフォリオに入れ替えを行うことがあります。
機関投資家もサラリーマンですから、そう考えれば納得いきます。

リバランスを行いやすい時期

機関は、長期的な投資目標を達成するために、ポートフォリオ全体のバランスを調整します。例えば、株式の比率が目標よりも高くなっている場合は、債券などを売却して株式比率を下げるといった動きが見られます。

4月以外にもポートフォリオ入れ替えは行われる

4月はポートフォリオ入れ替えのタイミングの一つですが、機関投資家は必要に応じて随時ポートフォリオを入れ替えます。例えば、

  • 新たな投資機会が見つかった場合

  • 市場環境が大きく変化した場合

  • 投資家からの要望があった場合

などにポートフォリオ入れ替えが行われることがあります。

最後に注意点

4月に必ずポートフォリオ入れ替えが行われるわけではなく、また、すべての機関投資家が同じタイミングで入れ替えを行うわけでもありません。


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