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株式市場の用語、「織り込み済み」とは?

株式市場において、よく「織り込み済み」という言葉を耳にすることがありますが、これは、市場参加者がある情報を既に価格に反映させている状態を指します。
この概念を理解することは、株式投資において非常に重要です。
今回は、この「織り込み済み」の概念を基に、株式投資の心構えについて初心者向けに解説してみます。

「織り込み済み」の理解

1. 情報は早く動く
株式市場では、新しい情報が出ると、それが良いニュースであれ悪いニュースであれ、市場参加者によって迅速に価格に織り込まれます。このため、ニュースを聞いてから行動するのでは、すでに遅い場合が多いです。情報が公になる前に行動することはインサイダー取引にあたり違法ですから、公平な情報のアクセスと迅速な判断が重要になります。

2. 「織り込み済み」の理解
「織り込み済み」とは、市場が既に特定の情報を価格に反映させていることを意味します。例えば、ある企業の業績が良好だという報告が出ると、その報告が公になる前に既に株価に反映されていることがあります。これは、市場参加者が予測や早期の情報に基づいて行動するためです。そのため、公式な発表があっても株価が大きく動かないことがあります。

3. 常に先を読む心構え
株式投資をする際には、既に知られている情報を基に投資判断をするのではなく、将来に起こりうる変化を予測し、それが市場にどのように織り込まれるかを考えることが重要です。市場は将来の予測に基づいて動くため、予測が正しければ投資が成功する可能性が高まります。

4. 情報の質と源泉を見極める
すべての情報が価格に織り込まれるわけではありません。
情報の質や、その情報がどれだけ信頼できるか、そしてその情報が市場にどのように影響を与えるかを見極める能力が求められます。信頼できる情報源からの確かな情報に基づいて投資判断を下すことが、成功への鍵となります。

最近ですと、BITCOINのETF(Exchange-Traded Fund日本語では「上場投資信託」)が上場され、間際までにBITCOIN価格は急激に上昇しましたが、ETFが登場ししばらくすると急激に下落しました。

要するに、ETF承認の期待がすでに上昇時には織り込まれており、いざ決まると売られるのです。

結論、期待が織り込み済みだったわけです。

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