S&P MidCap 400 Indexとは?初心者向け解説
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
株式市場には、いくつもの指標(インデックス)がありますが、その中で中規模企業を対象とする「S&P MidCap 400 Index」を勉強する回です。
この記事では、S&P MidCap 400 Indexの仕組みや特徴、投資する際のメリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説します。
それではどうぞ!
S&P MidCap 400 Indexとは?
S&P MidCap 400 Indexは、米国の中規模企業400社で構成される株価指数です。
このインデックスは、Standard & Poor's(S&P)という有名な金融情報サービス会社によって作られ、米国株式市場の動向を測る指標の一つです。
このインデックスに含まれる企業は、時価総額が比較的中くらい(mid-cap)の規模であり、例えばS&P500のような大企業とは異なる成長段階にあります。
つまり、まだ大企業ほどの規模には至っていないものの、今後の成長が期待される企業が多く含まれています。
仕組みと特徴
S&P MidCap 400 Indexは、時価総額に基づいて企業が加重されています。
簡単に言うと、企業の規模が大きければ大きいほど、インデックスに与える影響も大きくなるということです。
また、このインデックスは、年に4回(3月、6月、9月、12月)再構成され、新たな企業が加わったり、規模が変わった企業が入れ替わったりします。
これにより、様々な業界の企業に分散投資することが可能です。
S&P MidCap 400とS&P 500の構成銘柄の違いを深掘りします
S&P MidCap 400とS&P 500の最大の違いは、対象となる企業の規模です。S&P MidCap 400は、中規模企業を対象としており、成長途上の企業が多いのに対し、S&P 500は大規模企業で構成されています。
具体的な企業例を挙げると、次のようになります。
2024年9月時点でのS&P MidCap 400の上位銘柄
Illumina Inc (ILMN) - ヘルスケア
Carlisle Companies Inc (CSL) - 産業
Lennox International Inc (LII) - 産業
Emcor Group Inc (EME) - 産業
Avantor Inc (AVTR) - ヘルスケア
2024年9月時点でのS&P500の上位銘柄
Apple (AAPL) - 情報技術
Microsoft (MSFT) - 情報技術
Nvidia (NVDA) - 情報技術
Amazon (AMZN) - 一般消費財
Meta (META) - 通信サービス
投資のメリットとデメリット
メリット
成長の可能性
中規模企業は、大企業に比べて今後の成長余地が大きいことが多く、投資家にとっては高いリターンの可能性はあります。リスク分散
S&P MidCap 400は、多様なセクターに投資するため、リスクを分散しやすくなります。市場のある一部が不調でも、他のセクターがカバーしてくれるかもしれません。
デメリット
元本割れのリスク
どんな投資でもリスクは伴いますが、中規模企業は大企業に比べてまだ不安定な側面があり、株価が大きく変動することがあります。手数料が高い
S&P MidCap 400に連動するETF(上場投資信託)やミューチュアルファンドに投資する場合、管理手数料が多めにかかります。手数料が高いと、リターンがその分減ってしまうことがあります。
どうやって投資する?
S&P MidCap 400に投資するには、ETFやミューチュアルファンドを活用するのが一般的です。
例えば、iShares Core S&P Mid-Cap ETFやBNY Mellon Midcap Index FundなどがS&P MidCap 400に連動する商品として有名です。
これらのファンドを通じて、S&P MidCap 400に含まれる企業に間接的に投資することができます。
参考までにiShares Core S&P Mid-Cap ETFのチャートを添付いたします
日本の証券会社での購入方法は?
あります。
S&P MidCap 400に投資するためには、直接銘柄を購入することは難しいですが、ETF(上場投資信託)や投資信託を通じて簡単にアクセスできます。以下のようなETFが日本の証券会社で購入可能です。
代表的なETF
iShares Core S&P Mid-Cap ETF (IJH)
NYSE Arcaに上場しているETFで、S&P MidCap 400に連動しています。
購入可能な日本の証券会社は?
多くの日本の証券会社で、S&P MidCap 400に連動するETFが取引可能です。以下の会社が代表的です。
楽天証券
海外ETFとしてiShares Core S&P Mid-Cap ETFを購入可能。
SBI証券
楽天証券同様に、米国ETFとして購入可能。
マネックス証券
海外株式としてS&P MidCap 400に連動するETFを提供しています。
各社とも、米国株取引口座を開設することで、これらのETFに投資が可能です。手数料や為替手数料が発生しますので、詳細は各証券会社のサイトで確認してください。
まとめ
S&P MidCap 400は、中規模企業に分散投資することで、成長の恩恵を受けることが期待できます。日本の証券会社でも、iShares Core S&P Mid-Cap ETF (IJH)を通じて簡単に投資が可能です。
ただし、成長段階ということと、大企業の構成銘柄が大きく違うのでボラティリティがあることを十分に理解してください。