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個人投資家の市場センチメントを覗き見る!?AAII投資家センチメント調査とは?

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
今回は個人投資家の市場心理を把握できる「AAII投資家センチメント調査」について解説します。

それでは早速どうぞ!


AAII投資家センチメント調査ってなに?

AAII投資家センチメント調査は、米国の個人投資家団体であるAAII(American Association of Individual Investors)が毎週実施しているアンケート調査です。

この調査では、個人投資家に対して今後6ヶ月間の株式市場の見通しについて、「強気」「弱気」「中立」の3つの選択肢から回答してもらいます。


この調査は重要なのか?

この調査結果は、強気派、弱気派、中立派の割合が算出されます。この割合を見ることで、

  • 市場全体のムードを把握できる: 強気派が多い時は楽観的な見方が多く、弱気派が多い時は悲観的な見方が多いと判断できます。

  • 逆張りのチャンスを見つける: 極端に強気や弱気が優勢な時は、市場の反転が近い可能性があるため、逆張りのタイミングを見つけることができます。

調査結果の見方

AAIIのウェブサイトで毎週、最新の調査結果が公表されます。強気派、弱気派、中立派の割合だけでなく、過去のデータとの比較や長期的な平均値なども確認できます。

https://www.aaii.com/sentimentsurvey


数値の基準値はあるのか?

AAII投資家センチメント調査には、厳密な意味での「基準値」はありません。しかし、過去の調査結果の平均値や中央値を参考にすることで、現在のセンチメントが相対的にどの程度であるかを確認することができます。

AAIIのウェブサイトでは、過去の調査結果の長期的な平均値が公開されており、強気派は約38.0%、弱気派は約30.5%、中立派は約31.5%となっています。

これらの数値を参考に、現在のセンチメントが平均と比べてどの程度乖離しているかを確認することで、市場の過熱感や冷え込みを判断する材料にすることができます。

例えば、強気派の割合が45%を超える場合は、市場が過熱気味である可能性を示唆しており、逆に25%を下回る場合は、市場が冷え込んでいる可能性を示唆しています。


以下は作成時、2024/06/04現在のAAllセンチメントです

https://www.aaii.com/sentimentsurveyより

ではAAII投資家センチメント調査を逆張り指標として利用できる?

確かにそのようにも言われています。
ではなぜ逆張り指標になるのか?

個人投資家は、市場全体の流れに逆らう行動をとることが多い傾向にあります。例えば、市場が過熱している時に楽観的になり、高値で買い、逆に市場が冷え込んでいる時に悲観的になり、安値で売ってしまうという行動です。
心あたりがあると思います…

AAII投資家センチメント調査の結果は、このような個人投資家の心理を反映しているため、極端に強気や弱気が優勢な時は、市場の反転が近い可能性を示唆しているとも考えられます。

逆張り指標としての一般的な利用の仕方(参考までに)

  • 強気派が極端に多い時: 市場が過熱気味である可能性があり、株価が下落する可能性を考慮して、売りを検討する。

  • 弱気派が極端に多い時: 市場が冷え込みすぎている可能性があり、株価が上昇する可能性を考慮して、買いを検討する。

指標使用の際の注意点

  • 個人投資家の意見であるため、必ずしも市場全体を正確に反映しているとは言い難いです。

  • 短期的な見通しで利用してください。

  • 感情的な要素が影響するため、冷静な判断をしてください。

  • 基準値はあくまで過去の平均値であり、市場環境や経済状況によって当然変化します。

まとめ

AAII投資家センチメント調査は、市場心理を把握するためのツールです。
他の指標や分析と組み合わせて、総合的に判断することが重要です。

ご自身の投資戦略に少し役立ててみてください。
因みにここまで書いておいて何なのですが、私はこれでトレードしていません。

この記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。
予めご了承くださいませ。


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