見出し画像

投資初心者でもわかる:Forward PSRって何? 株価の割高・割安を判断する指標を解説

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
今回は、株価の割高・割安を判断する指標の一つである「Forward PSR」について、初心者でもわかりやすく解説します。
それでは早速どうぞ! 


Forward PSRとは?

Forward PSRは「Forward Price-to-Sales Ratio」の略で、日本語では
予想株価売上高倍率」と呼ばれます。

企業の現在の株価を、将来の1株当たり売上高予測値で割ったもので、将来の成長性に対する投資家の期待度を反映した指標と言えます。

つまり、Forward PSRが高いほど、投資家は将来の高い成長性を期待していることを意味します。

Forward PSRの計算式

Forward PSRは以下の式で計算できます。

Forward PSR = 現在の株価 ÷ 将来の1株当たり売上高予測値

例えば、ある企業の現在の株価が1,000円で、将来の1株当たり売上高予測値が100円だとすると、Forward PSRは10倍となります。

Forward PSRの活用例

Forward PSRは、同業種企業同士の株価の比較などに役立ちます。

例えば今ならば、AIに関連した半導体銘柄や、サイバーセキュリティの会社など、旬な業界を調べてみると面白いかもしれません。
又、ある業界内の企業AとBのForward PSRを比較した場合、以下のようなことがわかります。

  • 企業Aの方がForward PSRが高い場合:投資家は企業Aの方が将来の高い成長性を期待している可能性が高い

  • 企業Bの方がForward PSRが低い場合: 投資家は企業Bの方が将来の成長性を低く見積もっている可能性が高い

Forward PSRの注意点

いつも言うのですが、指標関係はそれだけ見ても万能ではありません。Forward PSRはあくまでも将来の予測に基づいた指標であり、必ずしも実際の業績を反映すると約束されたわけではないのです。

また、Forward PSRは企業の成長性だけでなく、投資家心理の影響も受けやすいという点にも注意が必要です。

Forward PSR以外にも役立つ指数

Forward PSR以外にも、株価の割高・割安を判断するのに役立つ指数はたくさんあります。

ここで代表的なものをいくつかご紹介します。

PBR(株価簿価率)

PBRは「Price-to-Book Ratio」の略で、現在の株価を1株当たりの簿価で割ったもので、企業の財務体質を見るのに役立ちます。
PBRが低いほど、企業の財務体質が良く、株価が割安である可能性が高いと言えます。

PER(株価収益率)

PERは「Price-Earnings Ratio」の略で、現在の株価を1株当たりの予想利益で割ったもので、企業の収益性を見るのに役立ちます。PERが低いほど、企業の収益性が高く、株価が割安である可能性が高いと言えます。

PEGレシオ

PEGレシオは「Price-Earnings-to-Growth Ratio」の略で、PER予想成長率で割ったもので、企業の成長性割高・割安を同時に判断することができます。PEGレシオが1以下の場合、割安である可能性が高いとされています。

配当利回り

配当利回りは、1株当たりの年間配当金を現在の株価で割ったもので、投資家への還元性を見るのに役立ちます。
配当利回りが高いほど、投資家への還元性が高く、株価が割安である可能性が高いと言えます。

上記以外にも、売上高倍率キャッシュフロー倍率など、様々な指数があります。

最後に

Forward PSRは、将来の成長性に対する投資家の期待度を反映した指標です。個人投資家は当然ながら他の指標と併せたり、毎期の決算を分析することで、より客観的な投資判断を行うことができます。Forward PSR以外にも、株価の割高・割安を判断する指標はたくさんあります。

ぜひ色々調べて下さい!

投資初心者向けのマガジンを始めました。
すべて無料で公開しております。
投資を始めたばかりの方にお役立ていただければ幸いでございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?