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旅先の食で迷うとき:地元スーパー活用法

前提として、これはスーパーマーケットに足を運ぶ程度に余裕がある時に限られます。時間がなくて出張先横のコンビニに行くのがやっと、だと厳しいですね。

地元民が買い物をするスーパーマーケットは、「地元の味」の宝庫です。

スーパーをうまく使うと、旅行先の食事の満足度が何倍にも高まります。

(なお「これは商店街の方がいいのでは?」という内容もありますが、地方では多くの商店街が寂れているのでスーパーを選んでいます。商店街は「地元の味」の塊なので、宿泊先の近所に商店街があったらここで買う/食べることをおすすめします。)


生鮮食料品を調べよ

生鮮食料品は地元産のものが多く並びます。

典型的なのは魚介類。魚介類は傷みやすさもあって、「冷凍されていない食材は地物」の可能性が高いです。

また、地域性の強いものは多く並びやすいです。
北海道だと、白身魚といえばタラで、タイはあまり見かけない、とか貝類が強い、とか。
鮮魚コーナーには刺身も置かれるので、ここで冷凍されていない魚の刺身を確認すると早いでしょう。

都会では、意外と鮮度の良い野菜が売られていることがあります。近郊農業の力ですね。
米のようにいくつか県をまたいだくらいでは価値が下がらない作物と、葉物のようなすぐ価値の下がる作物との間には、明確な産地の違いがみられます。

果物は「産地or大消費地」のような極端な傾向がありそうです。

畜産方面も、国産となると意外と近場から出荷されているかもしれません。ただ、乳製品に限り地域の偏りがあるようには思います。

缶ジュースのようなドリンクも、自分の知らないものが置かれている場合があります。大手企業系でも限定品は意外と出されています。


調査を踏まえて惣菜を見る

生鮮食料品の傾向がみえてきたところで、惣菜売り場に向かいましょう。

その土地の食材について解像度が上がったところで眺めてみると、どれを食べると希少性を感じられるかがみえてくるはずです。

たとえば、山菜をよく食べる地域は雪国に偏っているようで、そういう地域では「見たことのない山菜の炒めもの」の惣菜が置かれていることもあるでしょう。さすがに、北海道のギョウジャニンニクの惣菜が置かれていることはあまりないかと思いますが(匂いが…笑)、青森・秋田のミズなどは狙えるところかと思います。

魚はもちろん、地元のものを選べれば最高です。
ホッケの一夜干しは全国各地で食べられても、ホッケフライは水揚げされる地域でないと遭遇率は下がると思います。刺身については上記の通りです。そういうものが「地元の味」となっています。

肉も、一見してただのカツにみえて実は地元産の肉を使っていることもあります。また、じゃがいもや、かぼちゃコロッケのかぼちゃなど、地元産の野菜が使われていることもあります。

お米も確認しましょう。米の穫れる地域では、地元の銘柄を使うケースが全体的に高めかと思います。

そして、何よりも強いのが郷土料理。
これに関しては地元オブ地元となりますからね。

「中食」用のご飯やおかず、肴を買うなら、こういうのを選んでの購入するのがオススメです。

外食するならこれらの料理を頭に入れてオーダーに活用しましょう。ただ、それでも学ばせてもらった礼儀としてスーパーでも何か購入しましょう。初めて見る缶コーヒーとか、食後のおやつとか。


より良く調べるには

さて、これらの調べ方にはある前提があります。

それは、普段食べているものへの関心度の高さ。

いつも漫然と食べているだけだと、目の前にある食べ物に対して珍しさがはかれません。実は地元でも同じものが食べられる、となればあとでガッカリすることにもなりかねません。

普段の食生活との差分がわかれば、惣菜コーナーで何を買って食べれば得かを判断しやすくなります。

…ところで、このテクニックを「中食」で使うと、かかる金額が圧縮しやすいです。
次回、その技を書いていきます。

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