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【分析素人の挑戦 #21】スポーツアナリティクスにおける2019年を振り返る【独断と偏見】

こんにちは。TKB84です。

この記事は スポーツアナリティクス Advent Calendar 2019 20日目の記事です。

パフォーマンス分析、ゲーム分析について、右も左もわからない状態で(!)Hudl(ハドル)にジョインしてから早いもので1年が経ちました。
たくさんの新しい出会い、たくさんのお心遣い、たくさんのサポートのおかげで、ここまでやってくることができました。本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

そんな業界入りたてのペーペーな私ですが、ありがたいことに@JFanalystさんから「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2019」にお誘いいただいたので、久々になりましたが筆をとっています。

お誘いに対して、参加します!と言ったは良いものの、何を書こうか迷いに迷いました。。。笑
他の記事読んだらわかると思いますが、めちゃめちゃ専門的に掘り下げている記事ばかりなので。

なので、ここまでお腹いっぱいの方に向け笑、残り5日間のラストスパートに向けた箸休め的に、少し視点を変えて、2019年のスポーツアナリティクス関連のニュースやイベントをまとめてみようと思います!

ソースは、ほぼ自分の記憶です(分析業界の人間としてはあるまじき行為)。つきましては、自分がサッカー畑の人間なので、サッカーもしくはスポーツアナリティクス横断的なものばかりになっていますが。。。

書きこぼしはたくさんあると思うので、コメント頂けたら追記します!!!

【イベント】

まずはイベント関連ですね。主に自身が関わったりしていたイベントを。
もちろん他にも色々あるとは思うので是非教えて下さい!

SAJ2019 (スポーツアナリティクスジャパン2019)

一般社団法人日本スポーツアナリスト協会(JSAA)が主催するイベントです。スポーツアナリティクス界隈の人にとっては外せないイベントなのではないでしょうか。各界のトップランナーがゲストとしていらっしゃいますし、ネットワーキングの場としても非常に価値が高いと思います。

非常に豪華なゲストによるセッション目白押しで、自分もブース展示の合間でいくつかだけ聴講させていただきましたが、非常に面白かった記憶があります。競技側だけでなく、ビジネスサイドのセッションも多数。

ちなみに次回は2020年2月1日(土)に開催予定です。どんなセッションがあるのか、そして私はどんな関わり方になるのか…!?セッション発表をお楽しみに。

Spoana(スポアナ)

今回のアドベントカレンダーの基になったこのイベント。スポーツアナリティクスに興味ある人たち向けのミートアップ。
今回のアドベントカレンダー初日、Spoana主催者側のu++さんのこの記事が、想い、過去回についてコンパクトにまとまっているかと思います。

過去回の皆さんのLT(ライトニングトーク)スライドなどはこのハッシュタグ(#spoana)を追うとでてくると思います。

自分も第3回、第4回に参加させていただき、第4回ではロングトークの大役まで任せていただきました。「スポーツ分析業界に飛び込んで半年で見えてきた、現状の概観と今後の展望」というテーマで話しましたが、果たして楽しんでいただけたでしょうか、、、

有志で始まったイベントが、1年で5回開催され、毎回熱いLTが続いていることこそが素晴らしいですし、運営の皆さんの熱意とご尽力には頭が上がらないですし、これからのさらなる盛り上がりが楽しみです!

アナキャン

8月末には、上記のスポーツアナリスト協会が主催した新たな取組、「スポーツアナリスト養成キャンプ(アナキャン)」も開催されました。募集が定員を超え選考ある中で集った23名の学生が、3日間に渡り豪華な講師陣の元、コミュニケーションスキルから分析ソフトの実践まで、アナリストスキル向上に励んだようです。

果たして次回開催はあるのか?興味ある学生の方はアンテナ高く張って待つしか無いですね!

アナリスト育成講座

データスタジアム社さん主催の講座。自分は受講したことも聴講したこともないので深く語れませんが…
Vol.6は複数回にわたる講座なので、きっとより深くまで掘り下げる形だったのかなあと。
継続的に開催されると思うので、興味ある人は要チェックですね!

【コンペティション】

ラグビーもハンドボール(女子)も日本で世界大会が開催されたのはもちろん知ってますよ、ええ。でもここでは取り上げません。取り上げたいけど、言っちゃいけない内容ばかりなので。。。涙

FIFA女子ワールドカップ

フランスで女子ワールドカップがありましたね。
テレビ観戦された方、各国のベンチにiPadが立ててあったのには気づいたでしょうか?あれで何をしていたと想像されてましたか?

正解は、リアルタイム分析でした。

スタンド上方の分析席でアナリストの方が映像にタグ付を行い、そのタグ付けした情報を含んだ試合映像をベンチのiPadにリアルタイムで送っていたんです。

弊社のスポーツコードとハドルリプレイというリアルタイム共有ソリューションを、全スタジアム全チーム全試合にFIFAのリプレイソリューションプロバイダーとして提供させていただきました。

主催者側が全チームにリアルタイム共有ソリューションを提供する、これは1つエポックメイキングな出来事だったと思います。

【メディア】

今年もさまざまなメディアで、興味深い記事がありました。興味深い流れがありました。いくつか紹介させていただきます。

フットボリスタ

コアなテーマを掘り下げるサッカー月刊誌(来年からサブスクリプション化という新たなチャレンジをされるそうですが)フットボリスタさんのこちらの特集。

リアルタイム分析をフィーチャーして一冊作ってしまうという狂気(褒め言葉)な編集部の方々に拍手。非常に面白いので是非バックナンバーを。

ちなみに、僭越ながら自分もインタビューしていただき、見開き1ページの記事にしていただきました。人生はじめてのインタビューという貴重な経験でした。スポーツナビにも転載されているのでもしよろしければ。

リバプールの分析チーム

昨シーズンのチャンピオンズリーグを制覇したリバプールFCの裏側に、ユニークな分析チームが存在したことを取り上げる記事がいくつか出てきました。

自分が最初に目にしたのはこのニューヨーク・タイムズの記事です。

その後、半年ほど経って日本語の記事がナンバーに。

とにかく興味深かったのは、彼らの分析部門はトップチームの下に入るヒエラルキーではなく、独立した部門であること、トップを務めるグラハム氏が物理学の学位を持ち、数学や量子物理学を修めてきたメンバーが集い、偏見にとらわれないため映像を見ないという独特のアプローチをしているということ。

こういったアプローチが他のクラブでも広がっていくのか注目です。

奈良クラブ×SAP

日本国内の事例だと、この記事が興味深かったです。

SAP社のシステムを競技側で有効に使えている話って、日本国内だと正直あまり聞こえてこないのですが、サッカー用のシステムじゃないものを自クラブ流に使いこなそうとする、その姿勢が素晴らしいなと思いました。

アドベントカレンダー

もちろん今回のアドベントカレンダーも必見。様々な競技について、様々な観点から、非常に興味深い記事のオンパレードです。

戦術クラスタ

去年からの流れなのかもしれませんが、サッカー界では「戦術クラスタ」がすごかった。本当にすごかった。。。人数も増えたし、皆さんそれぞれ工夫していて。。。
パスソナーアプリ作っちゃった人までいましたし。

Polestarさんが戦術ブロガーのまとめまで作ってくださってるのでもしよければこちらから。なぜか埋め込めなかったので地のリンク貼りですみません。

J1
https://lovefootball-polestar.com/archives/jleague-blog-review_20190408.html
J2-3
https://lovefootball-polestar.com/archives/jleague-blog-review-j2-j3_20190409.html
ヨーロッパ
https://lovefootball-polestar.com/archives/europa-football-blog-review_20190829.html

【各社の動向】

2019年も、様々なプロダクトが発表されたり、驚きのニュースが飛び込んできたりしました。いくつかピックアップして紹介します。

スタッツパフォーム

一番最初に書くべきは、この巨人たちの合併。

世界最大級のデータ会社のスタッツ社が、非常に有力なデータサービスOPTAを保有していたパフォーム社のBtoB部門を買収。

これは業界的には衝撃的な出来事でした。
どのようなシナジーが産まれるのか、どのように勢力図が変わっていくのか、注目です。

Synergy

この記事を書いている最中にまたも衝撃的なニュースが。BリーグからB1の各クラブにも提供されているバスケットボールのデータベースサービス、Synergy(シナジー)がAtrium Sportsなる会社に買収されたと。

調べてみたら、どうやらAIカメラKeemotionを扱っている会社みたいです。戦国時代ですね…!

ライブスカウター

2019シーズン、J1全クラブに提供されたこちらのツール。リアルタイムでiPadでタグ付ができるというのは素晴らしいの一言。しかも、無線でやろうというチャレンジングな姿勢。
データスタジアム社さんとNTTグループさんの努力の賜物だなあと。

来シーズンどんな進化を遂げるのか、注目しています。

ちなみに、前述の弊社のリアルタイム共有ソリューション「ハドルリプレイ」も近しいサービスですが、もちろん無線での共有を目指しつつも、現状のWi-Fiや4Gの回線だと観客や他の電波を発する機器の干渉を受けてしまい、提供できるサービスの質が環境に依存してしまうことになるので、現在は有線での通信を推奨しています。

PFN

ディープラーニングを生かした分析ソリューションを開発するとのこと。

AIが全てを解決してくれる魔法の杖だとは思っていませんが、しかし国産の会社でもこういう取り組みが表に出てきたなあと。

高いディープラーニング技術を持っていらっしゃるPreferred Networks(PFN)社と、博報堂という超大手代理店をバックボーンに持つデータスタジアム社のコラボレーションによりどんなプロダクトが産まれてくるのか、楽しみです。

ワイスカウト

手前味噌ネタですが、弊社Hudlが、世界最大級のサッカーのデータベースサービス、Wyscout(ワイスカウト)社を買収しました。

業界の方的には超ビッグニュースだったのではないでしょうか。自分も初めて聞いたときは耳を疑いました笑

これにより、社内のプロダクト間でのさらなるシナジーを産み出す開発が進むと思うと、ワクワクが止まりません。是非ご注目ください。

前述のPolestarさんがワイスカウトを個人トライアルした感想をNoteにまとめてくださっていますのでこちらももしよろしければ!

クロスオーバー

手前味噌ネタその2ですが、ワイスカウトの買収発表から遡ること3ヶ月、この買収も実は非常に印象的な出来事でした。

事前に一切知らされておらず、朝起きたら社内通達が来ていて、腰抜けました笑
アメリカのアマチュアマーケットでしのぎを削っていたKrossover社が、まさかHudl社の一員となるとは。

まとめ

2019年、かいつまんだだけでも本当にいろいろなことがありました。2020年はどんなことが待ち受ける一年になるのか、今から楽しみです。
会社として、一個人として、この業界の発展に貢献できるように努力していきます。

少し早いですが、皆さま良いお年を。

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映像分析ソフトSportscodeなどを扱うHudl初の日本人社員。スポーツとテクノロジーの交差点で、日本サッカーに貢献できるよう精進します。内容は全て個人の見解。【これまで】スポーツ施設の映像音響システムの営業/CHYRONHEGO日本代理店←ドイツ5部でプレー←総合PR代理店

コメント1件

Bリーグで、滋賀大学のデータサイエンス学部と滋賀レイクスターズというチームが協働する話がありました。

Bリーグでアナリティクス系の取り組みの話題が出ることはあまりなく、先進的な取り組みに感じられたので共有します。

https://www.google.com/amp/s/www.sankei.com/sports/amp/191010/spo1910100004-a.html
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