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【ハリポタ①】否定語が文頭に出てきたら倒置

ハリーポッター大好きです。(トップ画像、ありがとうございます、まさにホグワーツ城!!)

毎晩、眠りにつく前にちまちま読んでいます。本当にちまちまと読むので、全7冊を一周するのに一年くらいかかっているかも??しかも、まだ2巡目です。ファンになったのが最近なので。一昨年の夏、USJで年甲斐もなくはしゃぎました笑

さて、高校生に教える文法では、「改まった表現」「堅苦しい表現」などもあります。「こんなの使う人いないけどねー」なんて言うことを憚らない先生もいらっしゃるようですが・・・

使うよ!?ダンブルドアは!!

って私はよく言います笑 なるほど〜と頷く生徒もいます笑

「あ〜これこれ!」っていうことが多いのですが、いつもすぐ忘れてしまう。

備忘録的に、こちらで記録してみようと思いました。

でも今読んでいるの、6冊目の「Half Blood Prince(ハリー・ポッターと謎のプリンス)」なんですけどね! ダンブルドア死んじゃう!!

ああ、1作目から拾っておけばよかった・・・。

ハリポタは、キャラクターや状況で、使う表現がカジュアルだったりフォーマルだったりするので、勉強になります。もともと子ども向けですから、描写や言葉遣いも丁寧で、それでいて、語彙も豊富で(私に語彙力がないだけとも言う。しかし、英検1級くらいじゃ、現実はわからない言葉だらけ)楽しみながら学べます。

さて、否定語が出てきたら倒置(疑問文の形が続く)っていうのは、

No sooner had he come home than she threw her arms around him.
= He had no sooner come home than she threw her arms around him.
(彼が帰ってくるとすぐに彼女は彼に抱きついた)

Little did I dream of such a thing. (そんなことほとんど夢にも思わなかった)

↑little ほとんど〜ない という否定語が前に出でいるので

のような文です。「ない」って気持ちを強調するんでしょうね。でも、ま、正直、「そんなめんどくさい言い方・・・誰が使うねん」って思ってないかなー(生徒も教員も)なんてひねくれたこと言うのは私くらいかもしれませんが。

ダンブルドアは言いますよ!!!

"Only by drinking it can I empty the basin and see what lies in its depths."
(Harry Potter and the Half-Blood Princeより)

あの、映画でもありましたが、Horcrux(ヴォルデモートが魂を分け入れたもの)を探しに、トム・リドルゆかりの地、荒れ果てた海に面した洞窟へハリーとダンブルドアが行きます。魔法がかけられた液体の中にHorcruxと思われるロケットペンダントがあるはずなのですが、その液体、手を触れることができない。

思案したダンブルドア、「あーこりゃ全部飲み干せっちゅうことやな」(関西弁にすると、こうまでも印象が変わってしまう・・・!!)

「これを飲むことによってのみ、この水桶を空にすることができて、この底に何があるのかを見ることができるのだ」

ああ、直訳したらなんてつまらない!!!

やっぱり、ダンブルドアのようなキャラクターが厳かに使うからこそ、の表現なのです。


最後までお読みいただきありがとうございました!


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