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宇宙を描け。爆竹ペインティング。

夜に空で星の瞬きを眺めたことがありますね。一つひとつ、違った光の強さとリズムで輝いています。その星の瞬きの個体差というのは、爆破した後の回転のスピードや回転軸の傾きによって異なるんです。灯台の光が自分の方を向いた時に一番強い光を感じるように、星も爆破の威力によって回転し、光を放っていますが、ちょうど光が地球に向かった瞬間に僕らは光を見てるんですね。

爆破の後に星は瞬く。

そして、銀河に散りばめられた星達は、爆破と誕生の輪廻を繰り返しているんです。爆破した星の破片や空間の物質がより集められ、また新しい星が作られるんです。地球もその現象によってできたとされています。

この破壊と再生の現象、人間のアポトーシスと一緒じゃん!?ということは僕以外にも気がついている人は多くいるはずですが、僕はこの人間の細胞というミクロ世界と、宇宙の新星超爆発というマクロな世界観は何か関連性があるのではないかと仮説をたてています。人間の細胞は、一日に約3000億個死に、再生するそうです。更新される為に、死ななければならないのです。

「更新されるために、死ぬことを恐れてはならない。それが、人間であり、宇宙から定められたことである。」と宇宙から示唆されているような気がします。この爆破から閃き、爆竹の爆破を使ってアート作品を制作することに挑戦しました。爆竹の爆破によって、宇宙の新星超爆発をイメージして絵画することにしました。

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爆発で意図せず弾け飛んだ絵の具は爆発の力の跡を残し、遠く先まで、絵の具の粉末の最小形までちぎり飛ばしました。キャンバス上にちぎり飛ばされた粉末はデジタルカメラのピクセルでは拾い切れないほど微細で、宇宙に広がる数え切れないほどのチリを連想させてくれます。

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爆竹の爆破で飛び散る絵具の挙動はコントロールしようがないのですが、この事がまた何か抑制の効かない力を感じて、非常に面白みを感じます。

爆破、死、誕生とは、一体なのだ。

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