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鹿島アントラーズの2023年10月を振り返って

暑かった夏が去り、日中は過ごしやすくなりました。

また朝、晩は肌寒い日も増えてきています。

これから一気に季節は移り変わっていきそうです。

そして10月はJリーグの佳境に入る時期となっています。

優勝争い、残留争いが激化し目が離せません。

ただ日本代表の活動時期やカップ戦のセミファイナルがありリーグ戦は2試合しか行われませんでした。

期間が空いたため十分な調整ができたクラブが多かったはずです。

鹿島アントラーズも満を持してヴィッセル神戸、浦和レッズとの上位対決に臨みました。

結果は以下の通りです。

10月21日 J1第30節 ヴィッセル神戸 ●1-3
(ボール支配率54%)

10月28日 J1第31節 浦和レッズ △0-0
(ボール支配率47%)

中断期間を経て3週間ぶりの対戦相手は首位を走るヴィッセル神戸です。

前半戦ではホームで1-5と歴史的な大敗をしています。

それだけに必ずリベンジを果たしたい相手です。

また鹿島にとって負ければリーグ優勝が消滅するという追い込まれた状況でした。

その試合で岩政大樹監督は荒木遼太郎を抜擢します。

荒木はトップ下で精力的に動き回り、攻撃の起点になろうとする意図は見えました。

しかしなかなかうまく機能しません。

神戸のバイタルエリアに進入する場面が少なくシュートに持ち込むことができませんでした。

守備も大迫勇也の巧みなポストプレーや井出遥也のドリブルに翻弄され前半だけで2失点を喫します。

早めの選手交代も打開策を見出せず松村優太が一矢を報いるのが精一杯です。

チームの完成度、個々の能力の差をまざまざと見せつけられてしまいます。

国立競技場での注目度の高い試合で完敗しリーグ優勝を逃しました。

そして迎えた浦和戦です。

悲しみから1週間しか経っておらずどこに目標を置いたらいいか難しい試合となります。

その中で監督は4月下旬から結果が出ていた頃の手堅いメンバーを選びました。

何より今の状況で結果を求めることに注力します。

しかし浦和もリーグ最少失点(22失点)と鉄壁の守備を誇るクラブです。

いくら鹿島がベストメンバーを組んだとしても思うようにやらせてくれません。

決定機はほぼなくスコアレスドローに終わっています。

不完全燃焼となった2試合でした。

これで直近のリーグ戦は4試合を行い2分2敗と勝利から遠のいています。

結果以上に内容もこれといった収穫はありません。

昨年も終盤にかけて失速し同じような状況になっています。

リーグ戦も残り3試合となりましたがこのまま終わっては来季に影響が出てしまいます。

鹿島は7年連続国内タイトル無冠となりました。

もうかつての栄光は影を潜めつつあります。

今はどうにか強豪クラブの面目は保てていますが、そう遠くないうちに中堅クラブに成り下がってしまうかもしれません。

どうにかタイトルを獲ることで復活への足掛かりとしたいです。

そのためにも来季は重要なシーズンになります。

岩政体制が続くのかわかりませんが鹿島アントラーズは今後も存続します。

残り試合が意味を持つよう願っています。

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