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おいハンサム!!、のような

4月19日(金)

前日までには原稿を書こうと思っていたのに、結局当日の8:55に書いている。10:00までにはアップしていく予定です。


さて、今年もおいハンサム!!(以下ハンサム‼️)の季節になってまいりました。

4月6日(土)22:00から、東海テレビ・フジテレビ系列で放送が開始されており、今回は「おいハンサム!!2」として、2022年に放送された第一弾の続編という形で放送されています。第1話を録画予約したのに、録画されていなかった。かなりショックだった。。。


1のHPはこちら。

2のHPはこちら。


このドラマ、あらすじを語るのが少々難しい。
なぜかというと、1話1話が繋がっていないようで繋がっていて、繋がっているようで繋がっていないためだ。

もちろん、主要キャストである伊藤家の5人を核にストーリーが展開されていくので最初から最後まで見る方が面白いに決まっている。しかし、1話完結で見ても全然面白い。関係性を掴んでいれば、全部見なくても面白いし、とても学びになることが多い。そういう構成になっている。

さて、このシリーズは、伊藤理佐さんという漫画家の作品『おいピータン!!』&『おいおいピータン!!』を中核原作にリミックスされたドラマオリジナル作品である。以下、ちょっとしたあらすじだ。

今回なにげに初実写化!
知る人ぞ知る漫画家・伊藤理佐の傑作たちを大胆にリミックス!


まるで悩みを笑い飛ばすかのようにユーモアと実体験を交えて日常の一コマを描く稀有な漫画家・伊藤理佐。初の実写化となる本作は、傑作と名高い作品群から様々なエピソードをリミックスして映像化する“伊藤理佐ワールド全開”のドラマだ。

「食」と「恋」を描き続け多くの読者に愛される人気コミック『おいピータン!!』&『おいおいピータン!!』を中核原作に、結婚を目指す娘の目を通してどこか憎めない愛すべきオヤジの生態を描く『渡る世間はオヤジばかり』。悩める30代独身女性を描く『チューネン娘。』、とあるOLの七転八倒の日常を描く『あさって朝子さん』など、数ある人気コミックをモチーフにファン垂涎の映像化となる予定。ご期待あれ!!

引用:https://www.oihandsome.com/intro/

作者には申し訳ないが、僕は漫画原作は読んでいない(いつか必ず読ませていただきます)。だが、断言できる。ハンサム‼️は大好きだ。


なぜ、ハンサム‼️の話をしようと思ったかというと、僕のこの「徒然」シリーズは、ハンサム‼️のような内容にしていきたいと思っているからだ。以下、詳述していこうと思う。


何が僕を虜にするのか

この作品の醍醐味は、「メタファー」「細部へのこだわり」だ。


まずメタファーについて。

この作品は、伊藤家の日常を描いている。

伊藤家は、父(吉田鋼太郎)・母(MEGUMI)、長女(木南晴夏)・次女(佐久間由衣)・三女(武田玲奈)の五人で構成されており、基本的に男を見る目がない娘3人に、日常のちょっとしたことをきっかけに父がハンサムに色々と教示し、母はそっと寄り添う、というようなスタイルだ。これが1の基本であった。2では、このような伊藤家の世界がもう少し広がった感じになっているように思う。

父は、「日常のちょっとしたこと」から、娘や会社の部下に、人生とは何か、生きる上で大切なことは何か、ということを熱く語る。このちょっとしたことがメタファーであり、45分というドラマ1話の中で最後に「あれはこれを意味していたのか!!!!」という大発見をして話が終わる。

例えば、1の第3話では「冷蔵庫のすみっこにある残り7センチのネギ」が意味することを、伊藤家リモート会議(頻繁に開催されるw)で、母並びに娘たちに熱く語る。

これからネタバレをする。
この残り7センチのネギは、料理で使われなかった半端者でこれをなんとか使い切ろうとするのが常だろう。使い切れたらかなりスッキリするだろう。しかし、父は使い切ることに対して本当にそれが正しいのか?という問いかけをする。そして、この残り7センチのネギをメタファーに、人生について熱く語る。「娘たちよ、やり残してこそが素晴らしい人生だ!」と。

つまり、やり残す(使い切る)ことだけが素晴らしい人生(ネギ)ではないのだと。寧ろ、やりたいことがたくさんあって、やり切れずに死んだ方がいい人生だったと言えるのではないだろうか、と。


このような、日常のちょっとしたことがメタファーとなることで、学びがより一層深いものとなるのが、ハンサム‼️の醍醐味である。


次は、「細部へのこだわり」について。

僕は、ネギが主役の第3話がかなり好きで、何度見返しても飽きない。なぜかというと、この第3話は、3人の娘たちの分岐点でもあるからだ。

特に、漫画家志望の彼氏をもつ三女にとってはとても大きい。

彼女は、木曜日の合コンで出会った30歳商社マンという金脈を掘り出し、金がなく変な個性をもつ彼を金曜日にフる。彼女はこれでいいと強く確信しているのだが、周りはそうは思っていない。そのような違和感が、「ハエトリグモに対峙する、商社マンと漫画家志望」の対比された描写に映されている。

このハエトリグモ、実は第1話か第2話で、伊藤家の何気ない回想シーンで登場している。まだ娘たちが幼い頃に、ハエトリグモを見た娘たちが「お父さん、捕まえて!」と言っても、父はいいからそのままにしておきなさい、ハエトリグモは伊藤家を守ってくれているから、というような言葉を彼女たちに授けた。ということは、「ハエトリグモ=守り神」ということなので、ハエトリグモという存在は、この作品の中でかなり重要な位置を占めることになる。

この回想シーンは確か30秒にも満たないようなちょっとしたシーンだった。それを、男2人の対比に使ってくるのか!!!!と気づいたときには大興奮であった。しかも、このシーンもそれぞれ30秒くらいで、商社マンに限っては画角の左下隅にちょこんと置かれたトロフィーがカギになるという、細部へのこだわり。

「神は細部に宿る(God is in the details)」は、ドイツの建築家ミース・ファンデルローエが遺した言葉である、と言われているが真偽は定かでは無い。

しかし、人間が無意識的に「これはなんかいいな」と感じ取るものは、細部へのこだわりが半端ないことが往々にしてある。

ハンサム!!は、日常生活に落ちているちょっとしたことにフォーカスして、そこから何を汲み取れるか?学べるか?が醍醐味であり、これは我々の日常生活においても変わらない。というか、寧ろ作品にするまでもないほど、落ちているだろう。

それに気付いて自分の糧にしていきたいと思っているし、そういったことをこの「徒然」には残していきたいと考えている。


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