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我が家に猫がやってきた(前編)~2匹の子猫達との出会い

2019年11月のとある日のこと、我が家の納屋に子猫がやってきました。これは野良猫を保護してから現在までの猫たちとの話です。

1,2匹の子猫がやってきた。

2019年11月13日、夕方仕事から帰ってくると妻から一言、「納屋に子猫がいるよ」との事。たまに猫が来る事はあるが、見に行ってみると長毛の子猫が2匹・・・見た感じ生後1,2か月くらいの子猫でした。

1匹はグレーの子、もう1匹は白色の子、グレーの子はすぐ触れましたが、白い子は警戒してすぐに隠れてしまう。グレーの子は少しひょうきん顔、
2匹とも長毛なのもあってかかなり可愛い子猫たちでした。

納屋にいた子猫たち

次の日もかつお節をあげてみたりして、やたらと様子を見に行きました。
エサをあげてもグレーの子が率先して食べてしまう・・・白い子はあまり食べれない・・・でもグレーの子は食べ終わる際に少しだけ残してあげている。ちょっと気を使っているのでしょう・・・
そんな食べ方もあってかグレーの子の方が少し大きい。我先にと食べてしまう影響でしょう・・・

気になるのが母猫の姿をほぼ見ない事・・・
一度だけ子猫の居場所から走っていく黒猫を見ましたがおそらくそれが母猫・・・
何年か前ですが我が家の納屋に黒猫が子猫を産み落とし、そのまま育児放棄したため子猫が亡くなってしまった事がありました・・・
おそらく同じ母猫かと思いました。
そしてどうやら以前と同じくネグレクトであるようだ・・・

2匹の名前を決めようと思ったが、飼い猫でもないので暫定的にグレーの子を1号君、白い子を2号君と呼ぶ事にしました。

11月15日、2匹の居場所の納屋の高いところから2号君が落ちて戻れなくなってしまった・・・2匹で一緒にいれなくなってしまったためお互いに鳴き声で居場所を確認しあってました。可愛らしくも少し切ない光景です。

そこで2匹を一緒に居させるために触る事が出来る1号君を捕まえ高いところから下して2匹を一緒にしてあげる事にしました。
2匹は少し久々に再会して下に降りて広い世界に出る事になりました。

納屋の入り口辺りに段ボールと毛布を入れて、その前にエサを置いて暖を取りながら暮らせるような感じです。

庭に出ると子猫たちがチョロチョロとしている。
そんな癒される日々が3日くらい続きました。

下に降りた子猫たち

2,失踪、そして運命の再会

11月19日の朝、出勤する際に子猫たちのいる辺りを見廻すと姿が有りません。少し探してみましたが全く見つかりません・・・
私は仕事から帰ったらいつもウォーキングをするのが日課ですが、その時はウォーキングではなく「捜索」でした。
近所中探したけど見当たりまん・・・
おそらく居場所が変わっていたので母猫が危険を感じて連れていったのでしょう・・・

翌日も捜索しましたが見当たらず寂しさは募るばかりです・・・
いつの間にか子猫たちにメロメロになってしまったようです。
家の中に入れて囲ってしまえば良かった気もしますが、私自身、以前のアレルギー検査で猫に多少反応していたので猫を飼うのも自信が有りませんでした。ただ時が過ぎれば「あの時子猫がいた事もあったね」と思うかもしれません。良い歳になればそんな事はよく分かっています。
でもそれじゃ諦められないくらい子猫たちの事を好きになっていました。

翌日もその翌日も、妻と一緒に捜索です。近所の草むらとか至る所を懐中電灯で照らします。そして帰宅。今日も見つかりませんでした・・・
2匹のいた納屋の前で妻と諦め加減に話していました。

すると少し離れたところから子猫の鳴き声が・・・
耳を澄ますと2匹の鳴き声が聞こえます。

「裏にいるぞっ!!」

慌てて妻と2人家の裏まで走りました。
すると家の裏の茂みに2匹いるのを発見しました。
私共の声を聞いて1号君が「ニャー」と言いながら走ってきました。
妻がすぐ1号君を捕まえました。
私は2号君の元に行きましたが警戒心の強い子なので逃げてしまいました。
妻が1号君を抱えながら言いました。

「連れて帰って確保しよう。またいなくなっちゃうよ。」

確かにこんな寂しい思いはしたくない。
ひとまず先の事はさておき連れて帰る事にしました。

3,捕獲そして我が家へ

1号君を捕獲後、以前使っていた鳥カゴがあったのでひとまずそこに入れてエサをあげて寒くない場所で保護する事になりました。

さて、これからどうしよう・・・?

ひとまず外飼いにしても同じように連れて行かれてしまうし、室内飼いにしても猫アレルギーがあるかもしれないので自分がどうなるか分からない・・・
最悪なのは室内飼いしたけどアレルギーがひどくて飼えなくなりましたというパターン・・・
絶対それをしてはいけない。

  • 外に出しても母猫がネグレクトなので生きていけない可能性が高い

    • 自分も猫アレルギーが出たら室内飼いできるか分からない。

    このようなジレンマが有りました。
    エサとミルクをあげてますが下痢をするようになっていたし早いとこ決断しなければいけません。

    そんな事を悩んでいる間に季節は冬に変わろうとしていました。
    寒いところで保護しているので心配ではあります。

    「早く家に入れてあげたい!」

    気持ちは固まりました。
    11月27日、ケージを買いに行きとうとう部屋に入れてあげました。

    家に来た頃の1号君

    その頃2号君は見つけた家の裏の草むら辺りにいました。
    エサを持って行ったりして捕獲を試みましたが、やはり警戒心が強く捕まりません。やがて2号君はその場所からも居なくなってしまいました。

    4,名前を何にしようか?

    家に入れる前にお風呂に入れたり、動物病院に連れていき予防接種の注射を打ちに行ったり、猫グッズを揃えたりと色々とする事は多かったです。
    ちなみに先生の見立てで誕生日は10月1日くらい。
    生後2か月くらいの子猫との事でした。
    長毛猫だけに性別の判別が難しく、メスだと思っていたらオスだという事が判明しました。

    さて名前はどうしようか?

    いつまでも1号君という訳にはいきません。名前を正式に付けてあげなければいけません。これが悩みどころです・・・
    洋猫のような顔立ちなのでフランソワだのリチャードだの色々浮かんで来ましたがパっとしません(なんか呼びにくいし・・・)。

    私事ではありますが、前の年の2018年年末に飼っていた犬のハチ君が亡くなり、2019年4月に実父が亡くなりました。また自分自身も6月に心臓病を患い入院していました。この1年かなり不幸続きだったところにようやく福が来た気がしました。

    「この子が福を運んできてくれた」

    名前は「フク」に決めました。そんなに気持ちを押し付けないように、あえてカタカナにしました。

    名前はフクちゃんです

    5,子猫との生活は大変~そして成長

    こうして子猫との生活が始まりました。
    エサをあげても下痢するし、以前もミルクをあげて下痢してましたし、
    心配なので動物病院に連れて行きましたが、ミルクは猫用ミルクじゃないとダメ、人間の飲む市販のミルクは猫は飲めないらしいです。エサに関してはただ単に与え過ぎとの事でした。
    実家にいた頃子猫を飼っていた事はありますが、個人的にあまりお世話してなかったし自分が主に世話するのも初めてなので分からない事だらけです。
    無知というのは罪ですね。

    生活備品も一変しました。ゴミ箱は漁るので蓋付の物へ、棚もドア付きへ、畳だった部屋はカーペットを全面に敷きました。全てフクちゃん対策です。

    ドアも慎重に開けなければ逃走の危険もあります(2回ほど逃走しましたが、家の敷地内20メートルくらいで捕獲)。
    子猫特有かもしれませんがイタズラもひどいので怒る事も多々あり・・・

    それでもフクちゃんの可愛さには全ての事がなんて事ありません。

    そんな裏でたまに捕獲出来なかった2号君の事を思い出します。
    一緒に飼っていたらと後悔は残ります・・・

    こうしてフクちゃんもスクスク育ち1歳を迎えました。

    後編へ続く・・・

    #猫のいるしあわせ #エッセイ #可愛い子猫  


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