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【フリーランスエンジニアが仕事もせずに巡礼してみた2023】§24 巡礼24日目 減ってる、減ってるよ。

§24-1 あと何キロ?

今日は朝から雨。
バックパックは防水なので特に何もしなくてもいい。
そういうところが良い。

ゴアテックスのジャケット着る?
いや、暑いから着ない。
濡れながら今日は歩く。

いつものやつ。
こっちに行けばいいのね。

ふと、数字が表示されていることに気づく。

もしや、サンティアゴまでの距離が出ているのか?

次を探す。

減ってる。やっぱりそういうことか。

ようやく、サンティアゴ・デ・コンポステーラが近づいてきたことを実感した。

§24-2 ノンストップ

今日のルートのプロファイルを見ていなかった。
めっちゃ山登る日じゃん。

なんだ、辛い日だったのか。
雨も降ってるし、登りだし。辛すぎる。

途中、イタリア人などに話しかけられたが、彼の言っている英語が全然聞き取れない。
足痛いフリして先に行ってもらった。
頑張って会話するほどの元気がなかった。

実際、足は痛くないし怪我なくここまで歩いてきたけど、かなりだるい。

歩いているけど全然進まない。

誰とも話す気にならない。

唯一の楽しみは、減っていく数字を眺めること。

素数だ!
3の倍数
43で割れる

途中、いくつかカフェなどがあり、巡礼者が集まっていた。
そういうところに寄ることなく、歩き続けた。
止まったら、座ったら、もう歩けそうになかった。

何度も抜かれて、カフェで追い抜き、また抜かされる。

「君は今日止まって休んでないね、大丈夫?」

3回ぐらい抜いて抜かれてを繰り返したあたりで、ある巡礼者に声をかけられた。

止まったらもう歩けない。

「頑張って」

応援してもらった。もちろん彼らにもまた抜かれた。

§24-3 アルベルゲ

アルベルゲ近くなって、マリカおばさんと出会ったので、バルで一緒にワインを飲む。
ご馳走になった。
アルベルゲも同じところのようだ。

一緒に向かう。

「私はコスタリカ人です。よろしく。」
なぜか日本語でアルベルゲのスタッフに挨拶された。

どうやら何年か前、1ヶ月間兵庫にいたらしい。

アルベルゲ自体は綺麗でおしゃれだった。

おすすめ。

スーパーもバルも近くていい。

キッチン

スーパーでガリシアジンを発見した。
これは日本でも買える。

§24-4 夜

1人でバルに。
ワインが飲みたい。ビールは飽きた。

あとなんかちょっと食べたい。

さっき寄ったバル再び。

カウンターに座って白ワイン。
サッカーの試合がやっていた。
レアルマドリード対アルメリア。

サッカー観ながら酒を飲む。
最高だ。

途中、知ってる巡礼者も同じバルに来た。
歩いている時に会ったスロバキア人たちのグループ。

「こんにちは、おはよ」

さっき教えた日本語で挨拶された。

試合は前半が終了し、お会計してスーパーへ。
サラダ買って戻ろう。

そのときInstagramでメッセージが。

ご飯一緒に食べない?

レオたちはアルベルゲでご飯を食べているらしい。
野菜スープ作ったから、と呼んでくれた。

一緒に食べた。

「そういえばタカは何歳?」

33歳。

「若く見えるね。
こっちのマクセルも33歳だよ。」

え、そうなん?
髭もじゃもじゃ。
そうは見えない。

「日本人は若く見えるね、アフリカ人も若く見えるんだよ。」

僕は髭がないからかな?
冗談言ってみたら、

これも食べな、明日の朝には髭生えてくるぞ

みたいに冗談で返された。
そして、たくさんの食べ物を勧められ、ご馳走になった。

サラダは明日食べよう。アルベルゲの冷蔵庫にしまった。

夜、この部屋にはいびきがうるさい人が3人ぐらいいる。
イヤホンをして寝た。

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