見出し画像

ミュージカル経験0の私がアメリカでミュージカル俳優を目指して1年経ちました



中学生3年生の時、私はオペラ歌手としての道を目指すことを決心し、以来、クラシック音楽の世界でキャリアを積むことを目標にしてきました。
しかし、27歳になったとき、10年以上追っていたオペラ歌手の夢を諦め、ミュージカル俳優への転身を決意しました
去年の今日そのきっかけとなったショーのリハーサルの初日だったことを思い出したので、この大きな転換点を迎えるまでの道のりと、その後の挑戦と成功の軌跡についてお話ししたいと思います。

初めてのミュージカル:リトルマーメイド


私がミュージカル俳優としての第一歩を踏み出すきっかけとなったのは、Franklin Performing Arts Company (FPAC)での経験です。
最初に参加した作品はディズニーミュージカル『リトルマーメイド』でした。
これが私にとってミュージカルの世界への本格的な入り口でした。
人生で初めての受けたミュージカルのオーディションに合格しただけでなく、アンサンブルの中でもダンスパートをもらい、「アンダー・ザ・シー」のソロパートを2音だけですがもらえたこと(Oh Oh の低音)は私に大きな自信とやりがいを与えました。
この瞬間が、オペラからミュージカルに転向する大きな転機となりました。

リトルマーメイドでの経験


リトルマーメイド』のプロダクションでは、私は初めてミュージカル俳優として舞台に立ちました。
リハーサルの厳しさや、ダンスや歌唱の精度を求められる場面が多くありましたが、それ以上にプロフェッショナルな現場での共同作業は私にとって非常に魅力的でした。
FPACでのリハーサルは短期間で集中して行われ(テックリハを含めてわずか2週間)、観客に素晴らしい舞台を届けるために全員が一致団結して努力していました。
特に、現役のブロードウェイ俳優による振付や演出に触れることができたのは、非常に貴重な経験でした。

キャリアの成長とその後の挑戦


『リトルマーメイド』の後、私はいくつかのプロダクションに出演する機会を得ました。Bright StarやTarzanなどの作品にも出演し、少しずつ自分のキャリアを積み上げていきました。
ダンサーアンサンブルとしての役割が多くありました。
また、卒業した大学院のオペラプロダクションにゲストアンサンブルとして参加し、舞台上でのパフォーマンスにさらなる磨きをかけました。

プロのミュージカル俳優としての生活は、決して簡単なものではありません。
オペラとは異なる技術や表現方法を求められるミュージカルの世界では、常に新しい挑戦が待ち受けています。
ダンスや歌の技術だけでなく、キャラクターの感情やストーリーを体全体で表現する力が求められます。私は、その都度新しいスキルを学び、キャリアの発展に努力を続けてきました。

プロとしての挑戦と成功


私がプロのミュージカル俳優として最初に契約を結んだのは、『Tarzan』のプロダクションでした。
この作品では、アンサンブルの一員としてだけでなく、ターザンの父親役という名前のあるキャラクターを演じることができました。
この経験は、私にとってさらなるステップアップの機会となり、プロフェッショナルなミュージカル俳優としての自覚を一層深めることができました。

さらに、同じ年にわたしの卒業した大学院(Longy School of Music of Bard College)で行われたサン=テグジュペリ原作のオペラ公演『星の王子さま』にも参加し、歌とダンスの両方を活かしたパフォーマンスを披露する機会が増えてきました。
その公演ではダンスキャプテンにも任命してもらい、とても勉強になりました。
しかし、ミュージカルの世界では、競争が激しく、オーディションでのプレッシャーや、プロダクションでの厳しいリハーサルに立ち向かう日々が続いています。

今後の目標と展望


この1年は、私にとって成長の年であり、新たな挑戦が続いた年でした。
オペラの世界からミュージカルに転身し、さまざまなプロダクションで経験を積むことができましたが、まだまだ成長する余地があります。
今後もさらなるスキルの向上を目指し、ミュージカルの世界で自分の力を発揮し続けたいと考えています。

私にとって、ミュージカル俳優としての道は、オペラ歌手としての夢を諦めた後に見つけた新しい目標であり、希望です。これからも自分のキャリアを発展させるために、努力を惜しまず前進していきたいと思います。



このように、オペラからミュージカルへと転身した私のキャリアの軌跡は、常に挑戦と成長の連続です。この先も、さまざまな舞台に立ち続けることで、さらなる飛躍を目指していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?