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山雅らしさという呪縛

時は令和5年5月14日、午前3:45
今から8時間前に終えたJ3リーグ第10節、AC長野パルセイロx松本山雅FC(長野Uスタジアム)の試合について自分なりのおさらいをしたいと思う。
深夜の一時的な高揚した感情にまかせて横暴かつ、敬意に欠けた文章にだけはしたくないと肝に銘じ、自戒しつつ筆を進めたい。

結果は1-2の敗戦。

1点差といえば聞こえはいいが、結果以上に「完膚なきまでに打ちのめされた」敗戦のように思えた。
長野の2得点はちゃんと根拠がある攻めを経ての得点。
一方、松本があげた1点は長野のゴールキーパー、キム・ミヌのクリアミスを後ろに詰めていた小松が押し込んだもの。
相手をちゃんと攻略して得たものではなかった。(勿論、ミスの可能性があるとゴール前にポジショニングしていた小松の努力は買いたい)

完全に攻略されての納得の負け。
天皇杯で延長PK負け以上の衝撃だった。

公式戦15年ぶりの勝利に沸く長野に、ここまでの苦杯に耐え、成長してきた事に対して心から賛辞を贈りたいと思う。
(きっと対松本戦に備え、万全の準備をし実を結んだのだから今日ぐらいはちゃんと祝いたい)←スポーツマンシップに則り

※余談※

ところで、山雅が低迷した時によく言われる言葉に「山雅らしさ」というものがあるが、私は「山雅らしさ」という言葉自体が好きではない。

「山雅らしさ」それは大きく分けて
「今までやってきた良いものを踏襲しろ」
「前任監督が築いた堅守速攻でいけ」
「がむしゃらにハードワークしろ」
という3つの内容になるかと思うが、監督が変わればチームのスタイルが変貌するのは当たり前で、プロはおろか高校サッカーでさえ、その時代、時代に合わせたトレンドがあるのに対し、山雅の場合、過去の好例を逸脱すると凝り固まったサポーターはその「らしさ」を求めだす。

例えば自分がどこかの会社にヘッドハンティングされ、「自由にやっていいよ」と重要なポストを任されたにも関わらず、途中ちょっと行き詰まったところを見せると急に取締役がやってきて「前の担当者がやっていたやり方に戻せ」、「奇をてらった事はやるな」と指示をされたら頭にくるだろう。
自分の裁量で判断してもいいと言われたのに、と。

布さん、柴田さん、名波さん。
反町さん以後の監督達はその「らしさ」に悩まされたと思う。
山雅らしさという呪縛に。
そして霜田さんも同じように悩んでいるとしたらまだ間に合う。
今のうちに霜田スタイルを確立させて欲しい。そう願っている。

ただ、苦言を言わせてもらえば橋内のサイドバック起用は理解できなかった。
彼自身、10年以上振りのポジションだったが彼に何を求め、指示していたかが不明瞭だったし本人も苦慮しているように映ったからだ。

同じような例が最近プロ野球であった。
4月9日の広島x巨人。
巨人の松田宣浩のセカンド起用。

ベテランの松田は長きに渡ってサード、もしくはファーストを守っていたが、この日、原監督は劣勢の場面で超攻撃的布陣を敢行。
彼は1軍の試合でプロ入り初のセカンドを守った。
結果、失点には結びつかなかったものの失策を記録し、以後は1、2軍を通じてセカンドでの起用はない。

橋内についてはサイドバックに負傷者が出て代役だったのかも知れない。奇襲作戦としての抜擢だったのかも知れない。

が、慣れない位置で右往左往、それでも何とか期待に応えたいと奮闘する姿は痛々しささえ感じ、どう考えても奇異なものに見えた。

この起用については真意を知りたいと思っている。

話がブレブレになっているが松本山雅のこれからについて書いて終わりにしたいと思う。(眠たいのでw)

時間がない。ともかく戦い方の修正、構築が急務だ。

誰が深い位置で奪い取り、誰がボトムアップして、誰がラストパス出して、誰が決めるのか。その役割分担を明確にして欲しい。

ベタでもいい、マークされてもいい、縦ポンと言われたっていい

かつては良いパサー、いいゴールゲッターはセットになっていた。
岩上&船山しかり、工藤&高崎しかり。(ハッピーセット)

確固たる攻撃の形を1本作って欲しい。話はそれからです。

あと、10試合終えて首位が勝点20前後というのは山雅にとって
「まだ救いようがある状態」だと言える。(日曜の試合が未消化)

38試合あるリーグ戦は1/4以上を終えてしまったが、まだ3/4近く残っているともいえる。

昨年(34試合制)首位のいわきは4敗、2位の藤枝が7敗で、8敗の山雅は昇格を逃した。
今季は4試合多いがダンゴレースの序盤から鑑みて、許される敗戦は10敗ぐらいだと予想すると現在3敗の山雅は残り28試合で

「7敗できる」計算になる。

昇格の勝点ラインは70前後。←どこか抜け出すと事情は変わる
28試合で55の積み上げ。これはやれなくはない。
例:16勝5敗7分けで勝点70(5試合括りで3勝1敗1分ペースで上々)

お願いしたい大事な事

・霜田さんらしい戦い方の確立
・得点への形を作る
・よく分からない起用は不安

以上、取り留めのないまとめでした。

※明日の昼に見返して、おかしかったら校正します

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