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希望に近づく面会交流調停の書面の書き方・離婚調停の話し方

多治見に来て,相談してくださった男性のお話(抽象化しています)

「自分は,まだ妻を愛していて離婚したくない。でも,妻は,離婚望んでいて,離婚調停申立てられた」
「離婚調停申立書に〇がうってある内容だけでは,離婚したい理由がわからなかった。だから,自分には送られてきてない,でも,裁判所には提出されている申立ての実情に関する書類のコピーを取った」
「妻の代理人弁護士が作成した書面で,読んだ時,確かに該当する部分もある。けれど,読んで,とてもしんどい気持ちになった」

その話を聞いて,私が思ったこと。

やっぱり,「書面」で目にするものは,衝撃が大きい。
書面の内容が「とてもきつく感じてしまう」という話はよくご相談の中でも聞きます。

このケースでは,妻は離婚望んでいるので,相手(夫)の感情が害されてしまったり,きつく感じてしまうことも伝えざるを得ないし,伝えても,妻にとっては,大きな不利益になることは比較的少ない。

けれど,これがもし反対だったら,離婚したくない人の書く「書面」だったら,その内容は本当に注意が必要だと思った。

「離婚したくない」「やり直したい」「夫婦関係を修復したい」のに,相手にそういう気持ちを感じられない表現,「書き方」をしてしまう。
それを読んだ相手は,しんどい思いをして,「やっぱり,絶対離婚だ」と感じてしまうような「書き方」になってしまうことがある。

だから,「書面」を出すときは,「書き方」が大事だと改めて思った。

それは,面会交流調停の場合も,同じ。
子どもに会いたい,と思うのであれば,「書き方」「書く内容」が,とても大事。

もちろん,いろいろな納得できない気持ちもある。
自分のもとから,子どもを連れ去った,という思い。

妻(夫)に対して,怒りもあると思うけれど・・それをそのまま.書くことによるリスクについては,伝えていきたいなと思った。

その意味で私は,「調停」という話合いの場面では,本当に必要な場合以外,「書面」を出すことは少なめにしています。

「調停」では,「話し方」が大事。
話す場合は,調停委員さんに話すから,そこには調停委員さんに伝わる「話し方」をすることが大事です。

この点も改めて,今回も引続き,沢山見ていただいてる動画の内容を見て思いました!

他にも,「婚姻費用の分担調停」
離婚前の生活費を求めるときも,やはり「話し方」は大事。
書面を提出する場合,「書き方」も大事。

ここも改めて伝えていきたいと思います。

「話したいことを話す」「書きたいことを書く」のではなくて,それぞれが望むゴール,結果のためにどんな「話し方」「書き方」で伝えたらいいのか・・失敗しないように,どんなことを話す,書くことは避けた方がいいのか・・
意識して選んでいくことって・・やっぱり大事だと改めておもう。

そう思って,離婚調停や面会交流調停,婚姻費用の調停について,よくいただくご質問にもお答えしながら,もう少し詳しく動画でお話しています。

面会交流調停で,相手が面会交流に消極的にならないよう,「書き方」で意識することは?
離婚調停や面会交流調停で,「話す内容」「書く内容」で注意すべきことは?
婚姻費用を請求する場合に,失敗しないために何を気をつければいい?失敗した具体例は?

引き続き,私が力を入れている,離婚調停での話し方についての解説も,再生された回数の多いトップ3に入っていましたので,併せてご紹介します♪


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