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面会交流調停は,離婚裁判中にもできる?

多治見の弁護士木下貴子(@多治見市,多治見ききょう法律事務所)です♪
読んで下さってありがとうございます🥰感謝しています💖

子どもがいるケースでの離婚では,離婚後の子どものケアとして,経済面でのサポートとして重要な養育費,精神面でのサポートとして重要な面会交流,どちらも大切なものだと思っています。

離婚を選んだとしても,親として,まずは「子の利益」を考えるべき…確かに,法律,条文上,養育費も面会交流も,「子の利益」を「最も優先」して決めることになっている。
でも…,だからと言って,親だって一人の大切な命。人生。だから,子と一緒に住む同居親も,離れて住む別居親も自分自身の生活,幸せも大切にして欲しい,と私は思っています。

離婚に関しては経済面に関わる養育費,財産分与,離婚前の別居中の段階であれば,婚姻費用
ここに不満があることは,これらを請求する側となりやすい母親,同居親の感情を悪化させることも多く,結果として,面会交流の円滑な実施に支障が生じることは,私自身が関わっている事案でも,他の裁判例などをみていても,強く感じるところです。

同居親としては,子どもの経済面を十分に考えてくれない,と感じる別居親に対して,「本当に子どものこと考えているの!?」という憤りを持っています。

ならば,「子の利益」を考えて,出来るだけ円満に解決するように,財産分与,婚姻費用,養育費についても,別居親は譲った方がいいのか・・・と思うところではありますが,
やはり,別居親も一人の大切な人間。自分自身の生活,幸せを守っていく必要はあるので,譲るのも限界はあると思います。
なので!どうしても,ここは対立しやすいところだと思います。

繰り返しになりますが,親として,確かに理性的に「子の利益」を考えていくことは大切だけれど,自分自身も誰かの子であって大切な命。人生。
だから,自分だけが犠牲になる,って思わなくていいと思っています。それを,これからも伝え続けていきたいと思っています。それぞれの幸せ,利益が対立してしまうこともあるけれど,あなた自身も本当に大切な命。
難しいけれど…出来る限り,みんなの利益,幸せが実現できるように調整出来たらいいな,と思っています。

そのような中で,婚姻費用の不満など,経済面での不満から,面会交流を円滑に実施することに支障が生じる場合は少なくありません。
また,離婚を望んでいる同居親が,離婚調停で離婚してくれない別居親に対して「裁判までさせて,これ以上苦しめるの?子育てに集中させてくれないの?」という思いもあって,離婚が成立するまでは面会交流に積極的になれない,という場合も,人間の感情として理解できるところです。

なので,当事者だけではなかなか,この調整が上手くいかないときでも,「子の利益」を考えて,しんどい中でも,面会交流の調整をしていく場を作ることが必要になっていて,それが,面会交流調停という場,裁判所という場所だと,私は思っています。

私自身,少し前に共同親権推進派の方々からの抗議街宣を受けて,あまりにいろいろ生じることに驚いていますが…

自分の意見を伝えていくことは,情報発信として大事だと思っていますので,私も発信を続けていますが,その主張が誰かに受け入れられず,お互いが考える「正義」の主張が対立し,紛争が生じた場合には,調整する場所,判断してもらう場所は,やはり裁判所です。

相手から誹謗中傷されたり,違法行為がされ,その問題性が分かってもらえないときは,こちらも同じように相手に誹謗中傷などの攻撃をするのは不適切な上,そんなことをしても,相手を変えるのは無理・・・と思っていますので,法的な手続きで出来ること,淡々と民事の損害賠償請求裁判を進めて行っています。

時間はかかっていましたが,最近は少しずつ,成果も感じていて,本当に嬉しく思っています。勇気ある裁判所の判断,サポートしてくれる代理人の弁護士,警察官にも感謝しています。

刑事手続きの方も,他にも多くの事件がある中,相談に載ってくださり,進めて頂けていることに感謝しています。心からありがとうございます。

自分自身のことではあるけれど,私自身が相手を直接断罪,処罰,攻撃するということではないから,依頼している弁護士とともに出来ることを精いっぱいして,あとは,裁判所の判断にゆだねたいと思っています。

弁護士である私だって,こんな誹謗中傷をする人からは一刻も早く離れたい,関われば関わるほど攻撃もされ,しつこく付きまとわれるから,こんなことで人生振り回されるのは人生が台無し。放置した方が楽ではないか・・・と,今でも思います。(これからも,いざという時は,自分自身の命や家族が大切なので逃げる決断もすることもあるかもしれません)。

しかし,弁護士になることが出来た,そういう力と運とスキルを授けてもらったことに感謝しているので,今回のことをきっかけに,法的に出来るところまではやってみよう,と思って,やっています。

そうすることが,誹謗中傷,攻撃を受けて怖い,相手に従うしかないのか,と諦めてしまいそうな方でも,裁判所という場所で弁護士のサポートも受けけることで,自分を守りながら「自分の意見」を安心して言っていい場所がある,怖いときは,警察の力を借りることも出来る,という事を伝えていけることだと,今は思います。

自分自身の事件をやってみて,改めて,裁判手続きは時間がかかり,カメの歩みのように,ゆっくりしか進まないと実感していますが,それでも,やはり,少しずつは,進んでいることを実感しています!
私の乗り越えていく様子として,励みにしてもらえたらと思います!応援しています♪

今回は,離婚裁判となって,上手く実施されなくなってしまった面会交流に関するテーマとして,「離婚裁判中でも面会交流調停は出来るのか?」というご質問に対してお答えした動画をご紹介します。

また,離婚前の別居中に,離婚後の養育費と同様に子どもの生活を経済面で支えるための婚姻費用は,子がいるケースでの離婚については,大きな問題とされるテーマなので,出来るだけ請求をする側としては,失敗を回避して欲しいところ。「婚姻費用を請求して失敗した具体例」も継続的に,視聴してくださる方が多いテーマとなっています。

今回のご質問のケースも,婚姻費用への不満が,円滑な面会交流の支障に繋がっていると感じられるケース。
本当に,双方が,子を愛し,子を想っていても,相手はそう思っているとは感じられない,様々納得いかない事がある,という感情の中で,お子さんのために調整していく,という「面会交流」の調整は本当難しい,と改めて実感しています。

養育費だって,「子の利益」を「最も優先」して決めるべき,とされていても,別居親の生活も考慮して調整され,子どものため,「子の利益」になるからと言って,どこまでも高い養育費を請求することは出来ない。

そうであるなら,面会交流で,いくら,「子の利益」を「最も優先」して決めるべき,とされていても,子が会いたいと言えば,何が何でも,同居親は協力しないといけない,ということは無理だと思う。

同居親の精神状況を無視して,同居親がいくらしんどい精神状況であっても,同居親だけが頑張らなければいけなくて,我慢して,面会に協力しないといけない,というのは,養育費とのバランスを考えても,私は同居親の権利が十分に配慮されていないのではないかな,と思っています。

同居親の精神状況は,一緒にいる子どもの心身の安定にも影響を与えるのは事実なので,同居親の精神状況への配慮は,「子の利益」の観点でも,とても重要だと思っています。

そういう中で,双方の親が「子の利益」を中心に考えつつも,自分自身の権利も守れるよう意見を言うのは大切で,安心して自分の意見を言える場所が裁判所であり,その場所で,少しでも,どうしたら調整していく負担が減るのか,どんな話し方をしたらいいのか,その参考になる情報を届けられたら,と思います。

当時,沢山観ていただいた離婚調停での話し方についての解説など,トップ3に入っている動画をご紹介します♪

https://tajimikikyo.com/?p=4074

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