ハゲタカを追え

ブレイ・ワイアットが亡くなったそうだ。

36歳だったとか。

稀代のレスラー。
エントランス(入場)の壮大さたるや。

しかしギミックとは少しかけ離れたエントランス。
ファイアフライと評される美しさ。

どこか宗教観ただようギミックと荒削りなファイトスタイル。
しかし上手い。

テイカー無き後に、誰を追うべきか
誰もが思っていた中で、突如現れたスーパーギミック。
人々を扇動する蛍の光、しかし向かう先は闇…であったろうか。


どうにも急逝の報に触れてからぽっかり穴が空いてしまっているようで。

エディ・ゲレロの急逝に関しては、その死さえもエディらしい、
卑しさと人間性の塊であったのに、
今回はコロナがきっかけであるとか。

どうにも行ってしまった、というより、
奪われたような感覚が強い。


プロレスとは人生に近いと常々思うのだが、
このコロナというものと出会ってしまった人類の世の中は
理不尽という言葉が物凄く適しているのではないかと思う。



空虚な世の中に、突如現れたハゲタカは
また別の空に飛んでいってしまった。


子煩悩として知られていたウィンダムの家族たちが幸せに
そしてプロレスをこれからも愛し続けてくれれば。


しかし、レッスルマニアで彼のエントランスを見ることが夢だったが、
またしても人生の夢が一つ潰えた。


会ったこともないが、少しでも愛を向けた人が旅立つと
やはり寂しいね。Rest in Peace.安らかに。

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