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琥珀色の幻夢に沈む

炭酸弾けるようなサウンドが どこからともなく溢れてる

異国の道化が遠くに見える 子供を引き連れ歩いてく

ボクは宙に浮いたまま それをボンヤリ眺めてる

過去の記憶と夢混じり ゆるやかな時をたゆとう

知らない街はウヰスキーの色彩を 時に歪んで景色を変える

ボクは何かを探してたはずと 記憶を辿るが朧気な

記憶の海は凪いだまま 静かにボクを深みへ誘う

綿毛のように ゆっくりと真理の底へ降りて行く

琥珀の色は濃くなって すべて輪郭だけの線となる

微かな記憶の貴女の吐息 闇の底から浮き上がる

どこまで沈めば 貴女に逢えるのか  どこまで溶ければ 貴女と結ばれるのか

薄れゆく意識の中 見上げれば 千の月がボクをあざ笑っている

まだ底は見えない

by taka




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