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唐突に備蓄ハイ、唐突に萎える。


ここ数日備蓄にハマっている。刹那的なムーブメントとして行うものではないと思うが、ペットボトルの水を箱買いしたり、日持ちのしそうな食べ物を買ったり、簡易トイレを買ったり、やたらと備えている。東京都の防災アプリを入れて家の近所の避難所や給水所の場所を調べたり、今までほとんどしてこなかった防災対策に取り憑かれている。備蓄ハイだ。

きっかけは何だったろうか。最近やたらと地震が多いからだろうか。緊急地震速報は鳴何度聞いても気味が悪い。何がきっかけかはわからないが、百均やドンキで買った缶詰や大量の水を見ていると、死との向き合い方が随分カジュアルだなと思い始めた。Youtubeで「防災グッズ 備蓄」なんかで検索して小一時間は嬉々として観て便利そうな商品をいくつかAmazonのカゴに追加したが、こんなに意気揚々とするもんだったけと感じてくる。死への備えを、お買い物感覚でするもんなんだろうか。

多分有名なんだけど自分は一切知らないYouTuberが、デカいコンテナから高そうな長期保存食やらワンタッチで組み立てられるヘルメットやらを楽しげに紹介している様子を観ていると、萎えた。頭を何としても守らねばならない窮地のとき、ワンタッチで組み立てられて良かった〜て思うんだろうか。

生と死の皮膜はもっと薄く、予期せぬときに全く無防備な状態で破られるものな気がする。

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