熱中

高校時代から走ることで競争続けてきた私は、競争に熱中するのがすっかり得意になっている。

人と競いあって勝てば誉められる。それは陸上の世界だけではなくて、学校の勉強も、消防の世界でも同じだった。

競争はわかりやすい基準で、評価してくれる。以前はその評価に何の疑問も抱かなかった。

高得点がとれる→偉い人だと思っていた。

ある時仕事に熱中出来なくなり、走ることに熱中すると決めたときがある。

それから多くの市民ランナーと関わることとなって、今まで出会わなかった人と出会うようになった。

その人達の中には、私より速く走りたいと私を目標にする人もいる。

当たり前だけど、大人になって走り始めた人達はほとんどの場合私より速く走れない。そしてその人達は私に対して「高島くんは凄い！！」と言って誉めてくれる。

その辺りから、競争に対して違和感を感じるようになった、、、

現状維持してるだけの自分に対して、自分を必死に変えている人達が誉めてくれる。

嬉しさもあるけど、違和感の残る嬉しさ。違和感が多きくなればなるほど、私は競争をするのが嫌になっていった。

ただ競争に勝つ方法と、勝てば人に誉められることを知ってる私は、すぐに競争に逃げようとしてしまう。

競争じゃないことに熱中できる人でありたい。