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気候変動のウソとホント 3 ホッケースティックの呪い

今回は最も重要な20世紀後半の気候変動のお話をしたいと思います。


当たり前ですが過去の気温の分析には専門的な手法が用いられます。

我々一般人はそういう分析は専門家任せでほとんどの方はどんな分析が行われているか知りませんし興味はないでしょう。

ですがそこに落とし穴があります。

専門家の分析が間違っていたら、あるいは専門家がウソを付いていたら...

専門家任せの危険性

仮に一人や二人の専門家が間違ったとしても、別の専門家の指摘によって間違いは修正され、いつまでも間違った情報が流れ続けることはないと考えられます。

ところが、この常識的な考えが通用しないのが今日の我々が住む世界なのです。

なぜそうなるのかご存じの方はご存じだと思います。

まずはCO2などの温室効果ガスが地球温暖化の原因となっているとする説を強力にバックアップすることになったグラフから見ていきたいと思います。

今回は横浜国立大学情報研究院名誉教授の伊藤公紀先生の記事を引用する形で進めていきたいと思います。

ホッケースティック曲線

1998年、権威ある科学雑誌 Nature に載り世界に衝撃を与えた問題のグラフです。

ホッケースティック曲線(IPCC第3報告書より引用)

これを見ると過去1000年の北半球の気温のうちの一番新しい20世紀の気温だけが例外的な高温となっています。

ホッケースティックの形に似ているのでホッケースティック曲線と呼ばれています。

ホッケースティック

実はこの元となったデータや解析方法が間違っていることが判明し一旦は消滅したのですが、今もこの間違ったグラフが形を変え人為的地球温暖化の根拠となり続けています

一度かけられた呪いの魔法がなかなか解けないようで、この辺りの詳しい内容はこちらになります。

ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その1) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)

どこが間違っていたのか

この曲線に興味を持っていたカナダのマッキンタイヤさんという人が調査したことで間違いが判明しました。

分析の元になったのは樹木の年輪です。

木は気温が高いほど成長が速いため年輪の間隔が広くなりますので、年輪の間隔を読み取って気温を割り出すのですが、倒木によって樹皮に傷がつき、その後の成長が早まることがあるそうです。

傷のために異常な成長を示している樹木試料の断面。数字は年号(元記事より引用)

そういう木は調査対象から外すべきですが、誤ってデータとして取り込まれてしまうケースもあるでしょう。

正しい分析を行えば、仮にそういう異常なデータが紛れ込んでも結果に大きく影響しません。

ところが問題の曲線を作る際に使われた分析方法に誤りがあり、それが原因で異常なデータが強調されてしまい、あのような曲線が生まれたのです。

10個の樹木試料中1個の異常データを含むとき(赤線)と、含まないとき(青線) (元記事より引用)

詳しいことは省きますが、ご興味のある方は下記リンクの記事をご覧ください。

ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その2) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)

解けない呪い

元記事を読むと分かりますが、学生でもやらないようなあり得ないミスです。

それに樹木試料の取り扱いの問題もあります。

マッキンタイヤさんの指摘で勧告が出されたにも関わらず、異常な試料データを使う研究者が後を絶たないそうです。

そして次々に生み出される第二第三のホッケースティック曲線!

元祖とそっくり!(元記事より引用)

元記事の執筆者の伊藤先生は、試料を作成する人と分析をする人の分業体制が弊害になっているのではとおっしゃっていますが、

私にはみなさんがホッケースティック曲線を作りたがってるように思えてなりません。

「ホッケースティック1本作ってくれたら研究費弾むよ」

みたいなこと言われてるとか?

専門家の発表する誤った情報がメディアによって拡散され、一般人に何の疑いもなく受け入れられ「人為的地球温暖化説」が世界の常識として定着していったのかもしれません。

まとめ

前回と前々回の分も含めてのまとめです。

  • CO2などの温室効果ガスが地球の気温上昇に影響を与えているという証拠はどこにもない

  • 過去1万年のデータから地球は寒冷化の方向に向かっていることがわかる

  • 現在は寒冷期からの一時的な回復期にあるが、これを以って地球温暖化説やCO2悪者説を唱えることはできない

  • 温暖化による海水面上昇や自然災害は人間の活動に関係なく起こる

  • 20世紀後半で北半球の気温が急激に上昇したとするデータが多数発表されているが、誤った情報であり信用できない

元記事一覧

四番目の記事には思わず笑ってしまう信じられないような「ミス」の例がいくつか載っていて、次々に偽論文が生み出されている様子が書かれています。

カネがすべてさ今こそ誓うよ ♪ ハウンドキャット

ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その1) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)
ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その2) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)
ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その3) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)
ホッケースティック曲線にまつわる問題点(その4) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute (ieei.or.jp)

おしまい

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