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PEN という名前のカメラ 2

前回の続きです。

厳密なテストではありませんが、お昼休みにOLYMPUS PEN-Fをたすき掛けにして自転車で移動しながら近所を撮影しました。

私のメイン機である Fujifilm X T5 は軽い方ですが、それでもこれをする気にはなりません。

やはり軽いというのは素晴らしい利点です。


フィルム調の設定で撮影

今回、エフェクトプリセット機能というものを利用してフィルム調の設定を行ってから撮影しました。

ボディ前面のダイヤルをColorに合わせてから、ボディ背面のOKボタンを押して出て来るメニューの右上にある Color Profile に矢印ボタンで移動し、これを Color Profile 2 に合わせます。

これで設定完了です。

実はこの設定はコダックのリバーサルフィルム コダクローム64調になる設定なのだそうです。

コダクローム64

デジタルOLYMPUS PEN-Fとコダクローム64。|記憶カメラ (kiokucamera.com)

これ以外に、エクタークロームの設定があったり、ユーザー独自の設定も可能ですので、後日撮り比べてみたいと思います。

余談ですが、エクタークロームは昔一度だけ使ったことがあります。

レンズ

レンズはM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 一択です。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

ライカ版(フルサイズ)の35mm位の焦点距離のレンズに相当する画角になります。

ピントリングを手前に引くと瞬時にマニュアルフォーカスに切り替わり、とても便利です。

スペック等こちらに詳しく書かれています。

OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8レビュー|高品位と上質な撮影体験を同時に得ることができるスナップ撮影レンズ | ShaSha (kitamura.jp)

図らずして最小絞りでのテスト

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f22 1/20 ISO-80

設定を間違えて最小絞りでの撮影となりましたが画質の劣化は思ったほど感じられません。

周辺まで奇麗に写っています。

背景が少しボケる

絞りをf2まで開いて古い標識を撮ってみました。

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f2 1/8000  ISO-200

デジタル補正の効果でしょうけど思ったより歪曲が小さく、まるでライカの Distagon のようです。

焦点距離17mmの広角レンズですが、f2なので背景が少しボケて立体感が出ました。

このカメラは8000分の1秒の高速シャッターが切れてISO80まで感度を落とせますので、今日のようにカンカン照りでも絞り開放付近で使うことができます。

若干白飛びしやすい

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f4.5 1/4000  ISO-250 EV -1

センサーサイズが小さいので仕方がないのですが、若干白飛びしやすいように思います。

露出を一段落とすことで何とかなりました。

ーーー加筆 2023年7月25日
白飛びしやすい原因はカラープロファイル設定でフィルム調の設定を行っている影響と思われます。
ーーー加筆終わり

暗部は良く粘る感じ

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f6.3 1/320  ISO-200

暗い部分がつぶれてしまうことなくきれいに出ていると思います。

こういうところ、何かフィルムっぽくて良いです。

手前の建物の上下のパースがきつく感じますが、この建物は上すぼまりになっている上等の建物なのです。レンズのせいではありません。

ーーー 加筆 2023年7月7日
最近できた市立図書館です。
ーーー 加筆終わり

余談ですが我が街は税金を使って凝った箱物を作るのが大好きです。

周辺減光

これは別の日の曇天時に撮影した画像です。

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f2 1/250  ISO-200

事前に調べて周辺減光が大きいことは分かっておりましたが、ここまでとは思いませんでした。

ーーー 加筆 2023年7月7日
周辺減光はレンズの特性が強く影響して起こる現象です。
ーーー加筆終わり

もちろん絞れば解消されますし、このカメラの場合、2倍クロップ(デジタルズームのことです)という荒業も使えます。

また、これが写真の味になる場合があるので良いことでもあります。

歪曲

JPGだけ見ていると騙されますが、RAW画像は酷いもんです。

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f2 1/250  ISO-640

これがRAW画像のコピーです。

上のRAW画像

JPG画像はデジタル補正されて周辺がカットされた分、画角が狭まっていることが分かります。

ですので焦点距離に換算すると実質18mmか19mmでしょうか。

しかし光学系で頑張って歪曲を減らすとレンズが大きく重く、値段も高くなります。

それより少々画角を犠牲にしてもデジタル処理でカバーしてくれる方が助かります。

近接撮影

最短撮影距離に近いところでの撮影です。

もう少し寄れますのでテーブルフォトにも問題なく対応できそうです。

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f1.8 1/60 ISO-1600
OLYMPUS PEN-F M.Zuiko DIGITAL 17mm F1.8 f4 1/15 ISO-1600

上は絞りf1.8(解放絞り)、下は絞りf4での撮影です。

画像を拡大してみていただくとわかると思いますが、絞りによる変化はボケ量の変化のみで、解像感に違いがみられません。

10年前のセンサー&プロセッサですので、レンズの性能が十分勝っているということだと思います。

色乗りが良く柔らかい雰囲気が好感を持てますし、大伸ばしにでもしなければこれで十分だと思います。

手振れ補正

家の中での試し撮りで実感したのが手振れ補正機能の優秀さです。

確り脇を締めれば1/2秒のシャッターでもブレずに撮影できたりします。

室内や夜間の手持ち撮影では重宝しそうです。

次回

未定ですが、もう少し使い込んでからまた投稿したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。この投稿が良かったと思われた方はSNSやクチコミで拡散をお願いいたします。コメントお待ちしております。

おしまい


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