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読書レビュー『教養として知っておきたい33の経済理論』


はじめに

こんにちは、Takaです。
今回は『教養として知っておきたい33の経済理論』を紹介します。
経済学は、大学で専攻しない限り、なかなか学ぶ機会の少ない学問です。それでいて、経営や税制など身近な事柄と強く結びついているので、ある程度は知識として持っておきたいと感じていました。「なぜ所得税は累進課税なのか」「相続税の存在意義は何なのか」など、教養としては身に着けておきたい知識だと思います。

概要

タイトル|教養として知っておきたい33の経済理論
作者  |大村大次郎
出版社 |彩図社
発売日 |2023/5/17

感想

本書は、ナッジ理論やハロー効果といった『行動経済学』、囚人のジレンマといった『ゲーム理論』、アダム・スミスやケインズといった『古典派経済学』、MMTやトマ・ピケティといった『現代の経済学』など、かなり幅広い範囲の経済用語が紹介されています。ただし33項目もあるため、1つあたりは10ページにも満たないです。「ざっくり、こういうものだよ」と言う紹介に過ぎませんので、興味を持った経済理論は別途書籍を探す必要があります。私のような経済学を一切学んだことのない人間にとっては、経済学への入り口として役立ちそうです。

私は過去に行動経済学とゲーム理論に関する本を読んでいるので、これらに関しては、さらっと読み流しました。また、MMT理論や21世紀の資本の解説本も読んだことがあるので、全く知識が無かったのは『古典派経済学』のパートでした。そもそもマルクスが共産主義を唱えていたことすら知らないレベルです。そういった意味では、タイトル通り教養として知れてよかったと思っています。実際、この本を読んでみて、ケインズシュンペーターの経済学については少し興味を持ちました。面白そうな本があったら、買ってみようと思います。

おわりに

今回は『教養として知っておきたい33の経済理論』を紹介しました。
「広く浅く」という言葉がぴったりの本ではありますが、経済に関して全く知識のない人にとっては、とても興味を引く内容になっていると思います。個人的には『ゴールドスミス・ノート理論』なんかは、とても興味深く感じましたし、その先にある現代の基本金融システムについても、とても不思議な構造をしているなと感じました。是非、少しでも経済に興味を持っている人には、おススメしたい本です。

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