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読書レビュー『ファンダメンタル投資の教科書』


はじめに

こんにちは、Takaです。
今回は『ファンダメンタル投資の教科書』を紹介します。
私はインデックス投資をメインで行っており、今後もその方針を変えるつもりはありませんが、知識としては個別株投資も知っておきたいと思って、購入してみました。それに世間一般の株式投資のイメージはこっちだと思っているので、話のネタとしても面白そうです。

概要

タイトル|ファンダメンタル投資の教科書
作者  |足立 武志
出版社 |ダイヤモンド社
発売日 |2019/1/23

感想

すごく個人投資家を意識した内容になっており、ファンダメンタル分析の入門書としては良かったかなと思います。悪い言い方にはなってしまいますが、狭く浅い内容です。しかし基本的に知識も時間も多く費やすことの出来ない個人投資家にとっては、このラインが限界なんだと思います。他にも細かい懸案事項はあるでしょうか、ひとまず原則論だけ知りたいという方にはちょうど良いと思います。

本書でのファンダメンタル分析の流れは、「会社四季報であたりを付ける」「決算短観で最新情報を確認する」の2つのSTEPです。その中で企業の財務状況の確認氏の仕方や、PERやPBRといった株価指標の使い方を説明してくれます。正直、少し株式投資をかじっただけの方でも知っているような単語の説明ばかりではありますが、私にとってはこういった分析の理解を深めるにはちょうど良い機会になりました。

ちなみに最後の第五章は、かなり衝撃的な内容です。
個人投資家は株価トレンドに乗るテクニカル分析の方が向いているという結論が語られます。まさかファンダメンタル分析の教科書でそんなことが書かれているとは思ってもみなかったです。確か機関投資家は、企業インタビューなどを通じて、決算報告より早く業績悪化に気づくことができるなど、分析力には大きな差があります。個人投資家が機関投資家ですら気づかない情報を入手し、出し抜くなんてことはほぼ不可能でしょう。
そういった理由で、ダメダメな企業を避ける行為としては意味はあるが、株式の売買タイミングについては、テクニカル分析を優先すべきという結論が書かれています。

おわりに

今回は『ファンダメンタル投資の教科書』を紹介しました。
正直、ラストの結論には衝撃を受けました。私の中で個別株投資の王道はファンダメンタル分析だと信じていたため、この本を手に取ったのですが、まさかそれを覆す結論で締められるとは思ってもみなかったです。
ちなみに同著者の『株価チャートの教科書』は併せて購入済みなので、次はそっちを読む予定です。


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