読書レビュー『超・箇条書き』
はじめに
こんにちは、Takaです。
今回は『超・箇条書き』を紹介します。
これまではミステリー小説や金融関係の書籍ばかり紹介してきましたが、今回は普通のビジネス書の紹介です。あんまりこういうジャンルを読む機会は少ないのですが、たまたま読んだ中で一番しっくり来たのがこの書籍だったので、紹介したいと思いました。
概要
タイトル|超・箇条書き
作者 |杉野 幹人
出版社 |ダイヤモンド社
発売日 |2016/6/16
感想
この本では、他人に物事を伝える際は箇条書きが伝わりやすいですよ、さらにこの本で勧める注意事項を意識すると、より伝わりやすくなりますよ、といったことが書かれています。
一般的に文章で物事を伝える場合、情報伝達において不要な言葉が含まれてしまいます。例えば丁寧な表現にするための修飾語や補足情報です。読み手の負担を可能な限り減らすという一点に絞るなら、この手法が適切です。
箇条書きが情報伝達においてメリットがあるとして、その中でも注意すべきことは『構造化』『物語化』『メッセージ化』の3つです。
構造化
相手が全体像を一瞬で理解できるようにする
単純に時系列順に並べるのではなく、報告事項と依頼事項を分けて羅列するなど、読み手の次のアクションを意識して表示する
物語化
読み手が関心をもって最後まで読み切れるようにする
背景情報を理解している人には「アンサーファースト形式」
背景情報を知らない場合は「現状⇒課題⇒アンサー」の順で説明する
メッセージ化
相手の心に響かせ行動を起こさせるようにする
具体的な名詞や数字を用いて、ビジョンを共有する
最後は敢えて箇条書き形式で記載してみました。
この書籍の中で最も納得感のあった内容は、「読み手は細部まで読んでいない」というものです。私も会社員をしていますが、確かにそう感じることは多くあります。私自身も報告内容であれば後で読もうと思いますし、依頼や指示であれば先に処理しようと考えます。そのためこの二つが明確化されているだけでも、読み手にとっての負担は大きく軽減されます。
そんな簡単に出来る内容から、少し考えさせられるような内容まで、様々なテクニックが書かれています。容易に実践できる内容も多いので、いろいろ試しながら感触をつかんでいける点も良かったと思います。
おわりに
今回は『超・箇条書き』を紹介しました。
あまりビジネス書や自己啓発本とは好きではありませんでしたが、今回は面白く読めました。割と実践的な内容であったのも良かったかもしれません。あまり心酔しすぎるとやりづらさを感じてしまうものの、たまにはこういう本も読んでみようかなと思います。
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