お金を払う価値
こんにちわ。Takaです。
飲食店、ホテルなど利用すると、
どうしても目に行くのが、スタッフの動きとサービス。
先日、肉割烹料理に仕事関係者と行くことになった。
コース料理のみの1人数万円のお店。
初めての利用だったが、期待値同等の不安もある。。
それは、自分の性格上、
高い金額を払う(たとえ接待でも)とわかっていると、
より厳しい視点で見てしまう。何とも偉そうな性格・・(笑)
そこまでの価値があるのか?
を見てしまうため、基本、減点式になってしまう。
将来は、飲食も絡めた事業もやりたいので、
余計に厳しく見てしまう。
1人数万円のお店は、まぁ滅多に来ることもないし、
それだけの払いたいと思えるほどの価値があるか、
とても楽しみにして、お邪魔させてもらった。
コースがスタートすると、大将が目の前で料理を
仕上げていく。まず、全体を見ながら、大将がご挨拶。
そして、その大将が肉を捌きながら初めにしたこと。
それは、メンバーの関係性の把握。
誰が、上司か、部下か、接待なのか、接待かどうか、
料理を仕上げながら、さっと客側で交わす会話を聞き、
立場、関係性を把握していた。
1品目の料理提供の時が来た。
お見事。
上席から末端まで見事な料理配膳順番。
ずらすことなく上席から順に見事に配膳した。
ちなみに、何もこちら側の紹介はしていない。
何気ないこちらのわずか数分の会話で、完璧に把握したのだ。
そこから、食事がスタートしたが、その際も、
顧客の一挙手一投足を逃さないのがさらに凄かった・・・。
それは、次の料理提供時に現れた。
2品目の料理提供時、僕の配膳だけ、位置が変わった。
食べやすい配置になった。
そう。僕は、左利きなのだ。
大将は、カウンター越しに、僕が左利きなのを把握。
2品目の料理提供時に、すぐさま左利き用の配膳に変えてくれた。
さらに凄いのが、その指示は、すでにスタッフに飛んでいて、
スタッフが食器等を置く時も左利きの僕が使いやすい配置にしてくれた。
もちろんここでも、左利きの確認も、それにちなんだ会話もない。
気付かぬうちにさりげなく。
左利きを確認してから配膳を変えてもいいのに、あえてしない。
それは、談笑の邪魔をせず、料理を楽しみながら、
楽しい時間を過ごして欲しいという大将の配慮であろう。
いや、それが大将の誇りをもった仕事観なのだ。
凄すぎる・・。
顧客観察力・・。
しかも営業のように会話を直接交わしてる訳ではない。
顧客同士の会話を聞きながら、料理を最高状態に仕上げ、
会話の終わるタイミングで、サッと新しい料理の説明をしながら、
見せ場も作りつつ、提供していく。
時折、会話に入ったり、スッと抜けたり。
まさに空気を読む最高の演者。
この人、営業やらせてもスーパーじゃねえかって思った(笑)
まぁここまで一流の人は、きっとどの業界であっても
一定の成功は収めるんだろうなと思う。
何だろうこの清々しい気持ち。
とても勉強になったし、
プロとは・・というものを感じさせていただいた。
素晴らしい。
当たり前だが、そんな大将の作る料理は、
自信に満ち溢れ、拘りがあり、とても美味しかった。
一流に触れると、本当の価値がわかってくる。
さて・・・自分はどうだ・・・
お金を払ってもらう価値ある仕事をしているか・・・
感動を与える仕事が出来ているか・・・
業種関係なく、人に感動は与えられる・・・
僕も、一流のプロを目指したい・・・
こんなに気持ちのいい支払いは久しぶりだった。
僕もそう思ってもらえるようなサービスを提供する。
もっともっと自分を磨いていく。