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無料でバーチャルリスニング環境を作る。

ミュージシャンや音楽プロデューサーとして自宅で作曲やミックスをする時、その音楽が色んな環境でどのように聴こえるのかを確認したい人は多いだろう。
自分が聴いている環境でバランスが良くても、他の場所で聴いたらぐちゃぐちゃかもしれない。

エンジニアを雇うにしろ、自分でミックスするにしろ、自分の音楽を聴いてくれる人はどんな環境で聴くのかを想定してミックスしないといけない。

僕がいるコミュニティ(アメリカのヒップホップ、ゴスペルとジャズを混ぜたようなやつ)では車で聞いた時にどう聴こえるかが命だ。
なので毎回スタジオでミックスして、データを持って車に行ってみんなで聴く。

『うわ、低音ぐちゃぐちゃだな』

とかいってスタジオに戻って、また調整する。というのが通常のプロセスだ。

スタジオにもスピーカーが何台もあって、小さいものから大きいものまでさまざまなスピーカーを切り替えて聴き比べる。

基本的に車では低音が出やすく、それ以外では小さいスピーカーやiPhoneのスピーカーなど低音がほとんど出ない環境で聴かれることが多い。

なので低音が多少ブーストされても、逆に低音がなくて真ん中の帯域だけを聴いてもいい感じで聴こえるようにするために色々な環境で聴いて調整することが必要だ。

しかし車なんて持ってないし、スピーカーを何台も揃えるなんてできない。
むしろ部屋も狭いしヘッドホンしか使えない。
そんな人がほとんどではないだろうか。

しかし数学者、科学者は解決策を作りだしている。タッタラー!

今回はコンボリューションリバーブというものを使い、バーチャルリスニング環境を作る。しかも無料で。

最初のセッティングに僕は10分ほどかかったが、数学的な概念なので一度理解すれば応用が利き最高に楽しい。

気軽にミックスを色んなバーチャル環境で聴き比べることでミックスの完成度があがるだろう。
用意するものはたった2つ。

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ニューヨークでプロピアニストとして活動する泉川貴広のステージの裏側、日々の試行錯誤や新しいアイディア、海外のトレンド、音楽ビジネスの動きな…

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