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「神様に出会ったかもしれない!?」の災難。

私は「神様」に出会ったかもしれない。

突然、何を言っているかと思われるかもしれないが、本日、神の仕業としか思えない不可思議な出来事が私の身に起きたので記録として綴っておこうと思う。

事の始まりは、出かけている最中にお上品なお婆さんに「すみません、〇〇公民館にはどう行けばいいのでしょう?」と声をかけられたところから始まった。

生憎、出先だったこともあってこの辺りの場所の地理はさっぱり。
そんな私が公民館の場所などわかるはずもなく「わからないですねえ、すいません」と言うと、「あぁ、そうですか・・・ありがとうございました」と少し寂しそうな顔をしながら頭をペコリと下げ、私とは逆方向にそそくさと去って行ってしまった。

私は心優しい男である。

普段の心優しい私であれば、当たり前のようにそのお婆さんをおんぶして、スマホの地図アプリを頼りに意地でも公民館を探すために必死に駆けずり、這いつくばりながらでも見つけ出すところではあるのだが、今日は残念なことに約束の時間が迫っていたこともあり、泣く泣く断念した次第。
なので、勘違いしてもらっては困るので言っておくが、たまたま今日の出来事だけで「廻るさんは冷たい男だ」と思われてしまっては侵害だ。

私は心優しい男だ。
読者の女性陣のためにもう一度言う、私は心優しい男である。


そして、本題はここからだ。

別れて5秒ほどしたときだっただろうか。
何とはなしに、そのお婆さんが歩いていった方向をふいと振り返ると、驚くことに”もうすでにお婆さんの姿はなかった”のだ。

「あれ?消えた?」

だが、人はそんなにすぐ姿を消せるものだろうか?
ただでさえ、お婆さんである。
しかも曲がり角もお店もないような一本道だ。
辺りを見回しても人が即座に姿を消せるような場所もない。


私はこう思った。

「やべ、あれは神様だったんだわ・・・」

きっと神様が「どれどれ、廻るのやつはみんなに優しくしているかしら」と、お婆さんの姿を装い、お忍びで抜き打ち査定に来ていたに違いない。

それなのに私はというと、様々な事情があったとはいえ、冷たくあしらって、神様に取り返しのつかないことをしてしまったのだ。
本来は心優しい男なのに。
普段ならば心優しい男であるのに。
もう一度言う、本来は心優しい男なのに!


私が思うに今回は年末に近い査定ということもあり、このミスは必ず来年の運勢に響くはずである。

すぐさま天に戻った神様は、顔を怒りで赤らめつつ、きっとこのような決断を下したのだろう。

「はい、廻るダメー、来年もモテないー!」


どうやら来年もダメそうだ。




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