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介護タクシー案件について

はじめに

前回から約1年ぶりの投稿になります。題材は沢山あったんですが、ついついご無沙汰になってました😅

今回は先日の介護タクシー案件について書いていきたいと思います。

先ずは今回の依頼内容を以下に記載します。

依頼内容
・入院している患者の他府県にある地元に行き、用事を済ませて病院に戻ってくる。

依頼時の情報
・高齢者男性
・当日は家族が同乗(人数は不明)
・治療中の疾患は不明だが、状態は不安定

これだけでした、、、。この時思ったことは、「何か難しそうだけどよく分からない、、、。」
とは言え、情報の無いところから現地で情報を収集するのは前職の救急隊での経験があるので、まあ一丁やってやるかの精神で依頼を受けました🔥

ChatGPTへの質問

案件当日まで少し時間があったので、当日の進め方を考えてみようと思い自分の良き相棒であるChatGPT笑とやりとりをしながら頭の中を整理していきました。
以下に質問内容を記載します。

質問内容

看護師をしています。今度介護タクシーとの連携で、対象が入院している病院から他府県の目的地に行き病院に戻ってくるプランを予定しています。
対象の状態は不安定という情報のみ入ってきています。その為搬送中に状態が変化してしまう可能性があります。
現時点で、入院先の病院の担当者に確認しておきたい事項を以下に記載してます。
不足していることがあれば教えてください。

確認事項
・状態が不安定の可能性があり、急変時の対応を取り決めしておく必要がある
→他府県で急変した場合の対応
→大阪府で急変した場合の対応
→DNARの有無について
→状態のボーダーラインの設定
→緊急時の連絡先の確認
→必要な処置内容
→外出の目的

回答に関しては、長文になるので、ここでは省略させて頂きます🙇‍♂️
このやりとりで頭の中を整理して当日のシミュレーションを行いました。このシミュレーションが当日の活動に大変役に立ちました✨

当日の動き

案件当日

病院に到着後、医師・看護師からの申し送りがあり、事前に整理していたシミュレーションの項目を質問しながらディスカッションしていきました。
聴取した情報を以下に記載します。

依頼内容
・病院に入院している対象の他府県にある実家と地元の施設に入所している奥様に会いに付き添いをして欲しい

医師からは状態はかなり不安定だが、1日だけならギリギリ持つと思うとのことでした。

基本情報
・80代男性
・妻は他府県の施設に入所中
・長男、長女、次女がタクシーに同乗

現疾患
・脳梗塞
→右片麻痺あり
→後遺症による高次脳機能障害・失語症あり
・反復性誤嚥性肺炎
・直腸結腸切除によるストマ形成

看護師に求められたこと
・吸引
・体位管理
・状態管理
・点滴管理
・ストマパウチの観察とガス抜き
・ストレッチャー→リクライニング→ストレッチャーの移動介助

誤嚥性肺炎を繰り返しており、その度に抗生剤を投与して改善を待つ状況が続いてました。その為呼吸状態はかなり不安定で予後不良とのこと。失語症もありコニュニケーションを取るのは困難で、これは大変だなと感じました。

搬送中は徹底的な状態管理を行い、無事現地に到着しました。
ここで非常に不思議だったのですが、地元の風景や自宅に戻ってから、高次脳機能障害や失語がある患者の表情が穏やかになり、声かけに対しての頷きや簡単なコミュニケーションが取れていることでした。
やはり人というのは自分の家が一番安心するものなんだなと改めて思いました。そして、それを実現する為に看護師として役割を果たすことが出来て安心しました。
患者本人の変化を見て、感激した家族が涙を流して喜んでいたのが大変印象的でした。

今回が最後の帰宅になる可能性が高いことを聞いていたので、思い出をしっかり残して欲しくて、家族の記念撮影をその場で提案し、カメラ撮影をさせて頂きました。

目的を達成し無事病院に戻り、最後にご家族様から感謝の言葉と評価を頂くことが出来ました。

最後に

今回の案件は大変難しいミッションでしたが、自分のこれまでの経験値を活かすことが出来る良い内容だったと思います。
これから看護師の付き添いサービスを開始していきます。今回の経験は必ず活かせると思うので、是非地域にアピールしていきたいと思いました。

大変長文になりましたが、今回は大変印象深い案件でしたので、noteに書きたくなりました。

また不定期になると思いますが、書きたくなる内容が出てきたら投稿していこうと思います。

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