鍼灸に秘法・新法は存在するのか。

鍼灸学生の方々は
”〇〇治療法講座””〇〇治療法教えます”という
広告?謳い文句を目にするだろうが、
これで厄介なのが、
世間への発信する治療院のBlogやHPで記され、
それがあたかも一般の人には
真新しい 新治療法として紹介されていること。
ただし、正直 鍼灸治療には
秘法・新法なんてものは存在しない。

東洋医学では
中国の金元時代に四大医家とよばれる
後世に伝わる病気の考え方、そしてその治療法と
いうものが生まれ、
現代でも古方派と後世派という
大きな2流派に分けられている。
これを受け入れてしまったものなので、
現代に於いても
○○治療法等 あたかも業界を切り開くような
秘法・新療法を教えます!
みたいなものが登場したのであろう。


ただ面白いことに、
江戸期日本で考証学に優れた
伊沢 蘭軒や森 立之は
『蘭軒医談』の中で、
「金元の四大医家の治療法に関して、
いや昔 他の医家がやっているよ」
と書いています。
またそこに加えて、
「今の現代人、また蘭軒たちがいた東都(江戸)の人々は
こういった生活をしているから、
〇〇病でもこういった治療をしたほうがいいよ。」
と記し、結局は温故知新だよ
って事を言いたいのだろうなと感じれます。


結局、目先の技術だけで
人の体は治せないのですよ。
治せないから「内経に書かれていることは神秘だ」なんて
訳のわからない事を言い始めるのでしょう。

困った業界です。


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