![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73846850/rectangle_large_type_2_efaf0598bf24adb53c53293c27428ffc.jpg?width=800)
ポートレートレタッチ考察
ポートレートのレタッチ。特に肌に関しては本当に奥が深いし、常に早く簡単に納得できるレベルに仕上げる方法はないかと探し求めています。
自分で試行錯誤できる範囲を超越した方法がネットにはゴロゴロしてるので、それらを参考にしつつ自分のスタイルを構築しています。
レタッチのトレンド
レタッチの方法にもトレンドがあるのかな。Photoshopに新しい機能が付いたら新しい手法が開発されるって感じかな。
レタッチの歴史って?と、ちょっと考えてみてググったらこの記事面白いです。
個人的には出版業界にいたので、レタッチというか修正は製版フィルムを削るというイメージ。写真のフィルムをいじるのはなかったな。
最初肌のレタッチを意識し出した時は、安室奈美恵とか浜崎あゆみとかジャケットでつるんつるんにするのが普通だった頃。僕もつるんつるん仕上げしてました。
撮影会用の宣材写真では、水着も多かったんで全身つるんつるん。大変でした。笑
ぼかしひとつとっても、元の画像の大きさによって加減は変わるし、顔の写ってる大きさ(全身、バストアップetc.)でも変わるからね。
キズ修正 → ガッツリぼかし → 目鼻口輪郭だけくっきりさせて仕上げ
って感じでやってた。
僕の主観やけど、レタッチのトレンドって
・ぼかし(ガウス):ぼかしてごまかす
・ダスト&スクラッチ:しみそばかすをゴミに見立てて消す
・調整レイヤ:コントラストをつけたりしながら処理する方法
・ハイパスフィルタ:ぼかし(ガウス)の延長で輪郭を残す方法
って感じで移ってきたように思います。
他にトレンドとは違うけど、Luminarが一時期急に盛り上がった。一過性のものだったのかそれも落ち着いて、ある意味定番化したように思います。
Luminarについては使ったことないので偉そうなことは言えませんが、個人的にはAIを使って簡単な分、詰めが甘いという印象です。SNSで流れてるLuminarを使った作品を見ての印象なので、ちょっと手間をかければ詰められるのだろうと思いますが、だったらPhotoshopかなと思います。
最近ではPhotoshopでもAdobe SenseiというAI技術を活用したニューラルフィルターがあって、いろいろ試した結果、僕は積極的に利用しています。
シャッターは愛情。レタッチはやさしさ。
僕はTwitterのプロフィールに
シャッターは愛情。レタッチはやさしさ。
と書いています。
愛情というのは、誤解を恐れずに言うなら愛でる対象であってリスペクトしているということ。
一方でやさしさというのは、なかなか説明が難しい。。。
ポートレートというのは、モデルさんは撮影に向けてコンディションを整える。カメラマンは撮った後ベストな状態に仕上げる。もちろん撮影の瞬間は共同作業。
そうは言っても、モデルさんも100%のコンディションなんて整えられるのは稀やし、ヘアメイクさんがついてるわけじゃないからカバーできないこともある。それをレタッチでフォローする(100%のコンディションに近づける)というのを心がけています。
というわけで、最近僕がやっているレタッチはこんな感じ。
1)基本的な肌レタッチ
レイヤー複製→キズ修正→ニューラルフィルター(肌をスムーズに)→細かい修正
右のほっぺだけガチレタッチしています。一部ダスト&スクラッチも使っていますが、概ね上記の方法で、肝は最後の細かい修正の部分です。
2)瞳の充血
充血部分をピックアップして選択→トーンカーブでRGB各色調整
もしくは
コピースタンプを使って、白目の色で充血部分を塗る
これは仕上げを見たモデルさんが気付いてくれて嬉しかったですね。
3)着衣の違和感
説明がつかないくらいいろいろやってます
撮影会という環境で仕方のないことですが、この時はインナーを着けてらっしゃったので、その違和感を消すためにいろいろやってみました。
こんな風にいろいろレタッチしてるわけですが、よりよく見えるように配慮した仕上げはやさしさだと思います。僕がやさしいからやっているわけではなくて、そのまま世に出すのが嫌だからやっているのですが、やさしさでもって作業しないとできないということです。
それはモデルさんに知っておいて欲しいなと思います。
近いうちに自分の肌レタッチは生地をおこしたいと思います。
レタッチをしながら思うこと、知って欲しいこと
さて、ちょっと最近の胸の内を少し。。。
萎えるレタッチがあるのってわかりますか?
レタッチ自体はよりよく仕上げようというポジティブな気持ちなんですが、取り組もうとした時に「えっ。。。」って萎えちゃうのあるんです。
萎えるのってレタッチの労力の大きさとは無関係なところに存在しています。
撮影している時の状態がモデルさん自身が仕上げてきた結果だから、色味なんかは別にしてレタッチは必要はないというのも真理。でも僕はそれが嫌なですよね。
だから萎えても気を取り直して日々頑張るんです。
これは完全に僕の主観による萎えるレタッチワースト5です。
笑い話のつもりで見てください。
第5位
「ムダ毛の処理後」
これに関してはモデルさんの努力の結果なので、萎えるとかいうのは失礼な話なんですが、やっぱり一瞬現実に引き戻される感が強いんですよね。ごめんなさい。
第4位
「目の下のクマ」
クマは癖になっちゃうのが厄介なところですね。なので常にちゃんと睡眠を取って、ケアに努めていただきたい。
お顔立ちが好きで撮ってみたいモデルさんがいるのだけど、どの写真みても疲れて見えるのが残念で取りに行けないってのは、僕の中ではあるある。
なお、下手な涙袋メイクも不健康に見えるので萎えます。
第3位
「不摂生による肌荒れ」
コロナ禍で常にマスクをしているということもあって仕方ない面もあるとは思うのですが、不摂生は本当に一番勘弁してもらいたいって思います。
さて、2位と1位は誰もが納得してもらえる内容だと思うのですが、そんなにお目にかかることもないし、レタッチ自体は難しくないことなんですけど衝撃的なので、ここから有料で。笑
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?