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見本なき世代の「働くということ」

氷河期第一世代。アラフィフ。社会人になりたての頃は、”40代なんてもうおばちゃんで体力も衰えてるし、ぼちぼち働いてるんだろう”って思ってた。

それが今どうか?超全力で働いてる。まだまだ、気力も体力もあってびっくり。寿命がグングン延びて、40代なんてまだ人生半ば。定年までにまだ20年とかあって、今度は70歳定年なんて言われ始めて、仕事人生のゴールも見えない。

長いうえに速度も速くて、言うならば、体力つけようとトレッドミルでゆっくり走ってたら、勝手にどんどん速度が上がって降りることもできずに必死に走り続けてる感じ。ひと時代前みたいに新卒から積み重ねたスキルだけで、一生やっていくのもかなり無理がある。さてどうしたものか。

考えながらも走り続けて、40代に差し掛かるころに、ハタと足が止まった。なぜなら、自分の先行きが何となく見えた気がしたから。それなりに評価をされてきたとは思ってたけど「思ったより大したことないな」っていうか、このままの人生を走り続けてても、仕事人生は面白くはならないってことに気づいてしまった。

まぁ、現実を受け入れた瞬間なんでしょうけど「それなりに」評価されてきたからこそ、急に熱狂が覚めるというか、世界がつまらないもののように感じた。自分で選んできたつもりだったけど、結局は「使い勝手のいい人」になろうと努力してきただけだったな、と。

ドラマみたいに「でも負けないで頑張る!」みたいな前向きな気持ちには到底なれなかった。だって、社会人なって20年ですよ。今までのなんだったのって。そのまま気持ちだけは焦ってるけど、何もできずに1~2年くらいそこでうずくまって考え込んでましたね。

いま振り返ると、ここが一つの分かれ道だった気がしています。そのまま腐るか、再生の道を探るか。

今の会社は入社した時からすでに上司は年下みたいな環境にいるので、とっくに年齢のアドバンテージなんてない上に、見本になる人もいない。さらに言うと世代的にもロールモデルのパターンが少ない。世に出てるロールモデルは、執行役員とか社長とかキラキラ人生の人ばかり。

私の友人はというと公務員とか、専業主婦、パート主婦が多くて(まぁ、この年になると友達期限を消化して、数少ないですしね)、普通の会社員のおばちゃんの生態は謎に包まれている。なので、どうやって70歳までやっていくのかは自分で考えるしかないな、と思ったわけです。

まぁ、もとから、ロールモデルを必要とするタイプでもないんですけど、そのせいで遠回りすることも多くて、書き残しておくことで後進の方の何かの役に立てたり、同志が現れたりしてくれたらうれしいな、と思ってる次第です。

あ、ちなみに自分自身がロールモデルになるつもりは全然なくて、足掻くことを正当化しようとしているだけです(笑)



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