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断熱材の選定について

こんにちは今回の何かを感じて欲しいは私が思う断熱材の選定。今回もなるべく簡単に説明できるようにします。

みなさん情報の民主化により何が正解なのか本当に分からなくなる時代ですよね。
便利は不便とも言います。

さて、住宅に使われている断熱材をいくつかに分けてみます。
①繊維系断熱材

②発砲系断熱材

③硬質ウレタン断熱材

①については今安価でもっとも全国的に使われている物です。袋詰めされている物、そうでないまの。袋詰めされている物に関しては施工がスピーディーで簡単なのですが。止め付け方法がホチキスのような物で止めて行きます。
今では高性能の物や厚みに種類があり性能を出せます。
施工が楽って事はそれなりにって事もあるんですが袋詰めされている物を施工する場合、パイプ廻りや構造部材の斜めの筋交廻りに詰める場合はカットして入れないといけません。
※袋をカットしてるのでそのまま入れたら繊維系の断熱材なので水や水蒸気に弱い点が出ます。
切ってもいいんですがまたビニールのような物で被さないと、結露など起きた場合に壁の中で断熱材が年数経過と共ににずり落ちて、断熱欠損しかねない。あくまで可能性としてね。

私も他の会社など勉強に行くと、真面目にやっている所の会社の特徴は繊維系を使っていても袋詰めタイプの物を使わないで先に繊維断熱を入れて、後張りでポリシートなどで気密層を連続的に取っている事が多い印象。
こういう施工方法であれば心配事は減らせると思います。

②発砲系は俗に言う吹き付ける断熱なんですが
こちらもその会社が選んでいる、発砲の断熱の種類って色々あるんです。
もちろん、厚みや発砲倍率、独立気泡や連続気泡タイプなど。※すいません少し専門用語
こちらは現場で吹き付けていきますが人が施工しますので吹付側にあるコンセントの裏面や筋交の箇所など完全に吹き付けられない事が出ます。
私の会社でも以前は使っていた事があります。
そんくらいいいのでは?では駄目なんです。
断熱や気密層というのは切れ目なく連続している事が望ましいのです。なので施工前には今はそういった専門部材も出ているので極力減らしていく工夫は必要ですね。

独立気泡は例えば発砲ウレタンの断面を切断して顕微鏡で除くと小さな、小さな気泡が見えます。
この気泡の部屋が極力繋がってなく独立しているもの。
反対に連続気泡は部屋同士が繋がっているもの。
ぱっと見はこれらは両方共に水は弾く、水に強いと思われがちですが。
連続気泡の方は水は弾くかもしれないが水蒸気は通しやすかったりします。
使っている物の特徴を抑え、適材適所しっかり工夫されていれば心配事を潰せていけるでしょう。
後は経年変化や地震などによる伸縮による躯体との剥がれなどはあるかもしれません。

③硬質ウレタン系
こちらは私の会社では主流です。

①、②を紹介しましたが。
私の会社では実は昔、建売もやっていたので①、②も新築住宅では使用しておりました。
25年前ほどから③と②の併用をしてきましたが
7年程前から全棟、③の硬質ウレタンを採用しています。
現在は注文住宅だけしか新築はやってないので自分が良いと思った物しか採用しない事にしています。

全てを俯瞰的に見た時にまず、断熱材は断熱するだけではなくまず、水や水蒸気、外的要因などに作用しやすくなるようでは駄目だと考えています。ましては建ててからでは変えられないような部分なので。。。
それから施工性によって誤差が出てしまうような物は極力減らしたい、なるべく品質を一定に保たなくてはいけませんよね。
硬質ウレタンも独立気泡の物を選定し、壁の中に入る断熱材その物を全棟オーダーで工場で作成した物を現場で入れてます。
これにより現場での加工がほどんどなくなるのでやる人によって変わってしまうヒューマンエラーを無くす事が出来るんです。
スキン層もちゃんと全面にある物を使用しています。
食パンの耳がスキン層だとイメージして下さい。
耳を全部カットすると水に弱そうでしょ?

一般的に断熱材ってカットした部分がウィークポイントになるって話があるんだけど。
スタイロフォームも良く使われてそうな断熱材だけど工場で大判の物をカットしているからカットした切断面はやはり頼りがないと考えます。

あくまで私の主観ですが、今使っている断熱材を超えてきて良いなと思う商品が自分の中ではまだないので良いと思える物に出会えたら当然切り替えはすると思います。
今は自身を持って好きな物を提供しているにすぎません。

結論、どれが正解とかはないんです。

家造りは担当者の質や熱意もあり依頼先を決める方もいますが。

いつ辞めてしまうかも分からない営業から家を買うよりは自分達とベクトルが合う、熱心で地場で活躍されてるようなビルダーさんや工務店さんにみなさんには出会ってほしいなと思います。

比較的、会社規模は小さくても彼らや私もそうですが、私は従業員もいて辞められない立場ですのでいつでも本気になって考えてないと終了の立場です。。。笑

ではまた次回!


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