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碌でもねえ神による人類隷属計画

実を言えば‥‥



聖書はその内容の暗さ、即ち、一見深そうではあるが、重苦しいものを纏った内容に感じられ、違和感を持っていた。

その重哀感は何処から、齎されているのか。

それは吾等人間が、「原罪」なるものを負っている、という教義である。

それは、自分には、呪いとしか感じられぬ。

何故、「神」なる存在が、吾吾に呪詛を与うるや。

「神」は己が子を呪縛する存在なのか。

で、あるならば、吾は彼を愛すること・信ずることなど断固拒否する。

彼の呪文を寿文に更ることが、吾が存在する意義である。

故に、吾、これを今、読みたる爾に次の言の葉を授く。

「爾に罪などはあらぬ。罪なるものを犯したらば、償えば消ゆる」

「故に、爾を解放し、己が存在を開き、自らの輝きを示せ──」

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