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劇薬の仕事術②:足立光さんのP&G時代に得た仕事術とは?(+従業員エンゲージメントの個人的な話を少々…)

読書ノート(62日目)
さて、本日もこちらの本からです。

さて、前回は足立さんの
一橋大学での竹内ゼミの時の話
でしたが、今回はP&G時代の話です。

・P&Gで学んだことの一つ:7つの習慣
 「主体的である」
 「終わりを思い描いてから始める」
 「最優先事項を優先する」
 「ウィンウィンを考える」
 「理解する事から始める」
 「シナジーを創り出す」
 「自分を磨く」

・人は論理ではなく、感情で動く。
・人は”やりたいこと”か
 ”やらなければならないこと”しかやらない
 (P&Gで同期だった、西口一希さんの言葉)

・こうすれば勝てるのではないか、
 という仮説があって戦わなければ、
 チームはどんどん疲弊してしまう

・ワンページメモで相手の効率性を最大にする
 まず目的を書き(情報共有、決断、意見を求めているのか)
 次に背景と自分の意見を書き
 最後にその理由を書く

・P&Gでは、仕事の成果が50点、人をつくる事が50点。
 人をつくる事が仕事の半分とされていた。

・何かの意見を求める時にはポジションが下の、
 経験が浅いメンバーから発言するという決まりにした
・実は一番消費者に近いのは
 一番ポジションが下のメンバーであり、
 「人」ではなく、「意見」を大切にすること

・実行したことは必ず振り返り、共有する。ROIを意識する。

・マーケティング=経営である。
 ブランドマネジャーは経営者。
 そのブランドに関わる企画、生産、物流、財務に
 至るまで全てに目を配りながら最終的な利益責任を
 含めた全体観を持つことが求められる。
・会社というのはマーケティング戦略がなければ成立しない。
 誰にどのような価値を提供して
 どのように収益を確保し続けていくか
 というマーケティングの全体像が重要。

・P&Gでは、プロセスが無くて結果が出ている人より、
 プロセスがきちんとしているのに結果が出ていない人
 の方を評価する。前者は単にラッキーだと見なされる

足立さんが新卒で入社した会社が
P&Gだったということもあり
本書の中でも多くのページを割いて
その仕事術が紹介されていました。

僕自身も本書を読んでいて
多くの言葉を読書メモに残しましたが
特にいまの僕に印象深かった言葉は
人は”やりたいこと”か
”やらなければならないこと”しかやらない
という言葉です。

僕は本業では社内の従業員エンゲージメント向上
に向けたデータ分析をしているのですが、
エンゲージされた社員が社内全体の30%を
超えたあたりから、今までとは違った施策を
考えないと、これ以上に会社全体の数値は
上がらないのではないか?とふと思っています。

というのも、これはあくまで仮説ですが
マーケティングでいう「イノベーター理論」や
「キャズム理論」に近い気がしています。

既に社員の3割超がエンゲージされている
現状はイノベーター理論でいうところの
初期市場は取れている状態なのかなと。
次はマスにあたるメインストリーム市場、
つまり会社の中で"あたらしい当たり前"
雰囲気を作ることなのかなと感じています。

先日、社内で"現状維持派"な方に
ヒアリングをさせて頂く機会があり、
その方がおっしゃっていた
ご自身が行動を起こす基準や価値観は
・常に"一般"や"多数派"の中にいたい
・むしろ"一般"から外れることが怖い
とのことで、新しいモノやコトが好きな
僕にとってはハッとした気付きでした。

社内のマス層を巻き込んで
"あたらしい当たり前"のムーブメントを
つくりだそうと思うと、
現状維持を望む方々の価値観にも
寄り添いながら施策や文化を考えていく、
その必要があるのだと改めて感じました。

キャズムをどう乗り越えるのだっけ?
というのは、こちらに7つのポイントが
整理されていましたが、
やはりマーケティングの理論なので
社内文化の浸透には、そのままでは
使えなさそうです…

https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/chasm-theory/

社内文化の浸透については
それはそれで成功事例や文献も
多々あると思います。

会社としては対外的に
社内のエンゲージメント率を
〇年後までに〇〇%まで上げる
といったことを宣言している以上、
経営層の関心もかなり高い状況です。

ただ、そんな切羽詰まった状況の中でも
社内のマス層の方々に
「やらなければならない」ではなく
これならやってみたい!」
と思って前向きにご自身の行動変化を
促進する施策を考えたいと思った、
そんな日でした😏

それではまた明日ー!

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