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BCGが読む経営の論点2023①:予測できない未来に、シナリオプランニングで対応する

読書ノート(71日目)
明けましておめでとうございます!🎍
本年も引き続きよろしくお願いします😉

さて早速ですが、2023年の最初の本に
選んだのはこちらの本です。

この本の「はじめに」を読んだときに
僕の興味が一気に沸きました。

(はじめにと目次より)
・不確実な未来の増幅させる2つの変化
・縦糸:ヒトとヒトの緊密性の進化

 インターネットの技術革新でグローバルレベルで情報の増幅が促進
・横糸:デジタル情報量の圧倒的な増大
 2010年と2020年では全世界で消費されるデータ量は10倍に

・これら2つが未来の振れ幅を大きくし、
 予期されない出来事が世界規模で多発する要因をつくった。
 来年のこと、半年先のことでさえも、
 未来を予測することは、もはや誰にもできない。

・不確実性が高いから、将来を考える事は無駄なのか。
 否、答えはその逆である。
・不確実な時代だからこそ、経営者の重要な役割は、
 世の中の変化と流れを読み解き、
 その半歩先、1歩先の手を打つ方向性を示すことにある。

・不確実性に対応するためのシナリオプランニングの手法
 BCGが重要と考える10の変化トレンドを本書では紹介する

・BCGが重要と考える10の変化トレンド
 ①陸の移動の変化:EV普及による自動車産業の構造変化
 ②物流の変化:物流危機とデジタルサプライチェーン
 ③食の変化:食品・小売企業が主導する食糧システム変革
 ④医療の変化:ヘルスデータと医療システムの進化
 ⑤エネルギーサービスの変化
  カーボンニュートラルとエネルギー安全保障
 ⑥学びの在り方の変化:デジタル時代における企業/個人の学び
 ⑦通信と放送の変化:メディアの融合と分離
 ⑧決済の変化:ブロックチェーン、組み込み型金融、BaaSの進化
 ⑨都市空間の変化
  スマートシティをめぐる新たなプラットフォームエコシステム
 ⑩仮想空間の変化:メタバースを通じた新しい経済圏の台頭

本書では、
BCGが重要と考える10の変化トレンドに加えて、
予測が難しい環境の中でも有効な手法として
シナリオプランニングを推奨しています。

ですので、この読書ノートでも
まずはシナリオプランニングについて紹介し
その後で10の変化トレンドを
小出しにはなりますが
順々に紹介させて頂こうと思います。

(というよりも、まだ本日時点で
 本書を読み終えていないのです…
 記事のネタを読んではすぐ書くという
 自転車操業なのは昨年末と状況は
 いまだ変わらずです…😂)

・不確実性にマネジメントが対応する有力な手法:
 シナリオプランニング
 起きるか起きないかではなく、
 将来を一定の幅で想定し、起きた場合に備えて、
 どのような対応をすべきかの示唆を与える。
 来年を予測することはできずとも、
 長期の大きな変化トレンドを読み取り、
 その変化に対して備え、
 事業機会を捉える確度を高める事は可能

・起こる確率は高くないとしても、極端な可能性を織り込み、
 それでいてもっともらしいシナリオをつくり上げ、
 経営幹部がそれを基に議論する。
 それによって、より豊かな戦略的創造性を生み出したり、
 リスクに対する認識を高めたり、起こりうる変化に対する
 準備を整えたりすることが可能になる。

未来は予見できないという前提に立って、
 現実的には起こりえないかもしれないが合理的に成立する
 複数の将来シナリオ(世界観)を想定する。
・未来というものはその「ぶれ幅」の範囲のどこかに
 存在する
ので、そういった振った世界観を想定して、
 いろいろなことを議論し対策をとっておく。
 その議論プロセスを通じて、
 未来がその幅の中においてどこに着地しようが、
 企業としてレジリエント(強い回復力)になる。

・将来シナリオを見誤る、具体的なインパクトに繋がらない
 4つのパターンについて
 ①そもそもトレンドが見えていない
 ②トレンドは見えていたものの、
  それを経営チームで取り上げて議論していなかった
 ③議論はしていたけれども、
  その議論に則って何も決めていなかった
 ④決めていたけれども、決めたことを
  現場でアクションに落としていなかった

・筆者らの経営コンサルティングの経験則では、
 10年前はそもそものトレンドを見落としていた
 パターン①が散見されていたが、最近では
 メガトレンドを踏まえて中期のシナリオやトレンドを
 見ることを個々の企業がよく勉強しておりパターン①は減少
 また、パターン②もかなり改善されている。

・ただ、会社としてシナリオやトレンド分析が単なるイベントに
 終わっていて、新しいアクションをとるところまで
 昇華されていない、パターン③④のケースが未だ非常に多い。

・BCGが提供したシナリオプランニングのワークショップ
 (2013年にある日本の大手電機メーカーでの実施例)
・「10年後の未来、旅客航空機の需要が1割に減少した、
  そういう世界がありえると思いますか?」
 の質問に対し、参加役員30人のうち手を挙げた方は一人もいなかった。
・次に、「10年後に旅客航空機需要が1割になりました。
 一体何が起きたのでしょう?」
と問いかけたら、
 パンデミック、飛行機の期待に何らかの製造ミスがあった、
 サイバーアタックが起きた、戦争が起きたなどの、
 さまざまなアイデアが出てきた。
・「確かにそういう事件が起きると1割になる可能性ありますよね」
 と確認した後で
 「では、もう1回お伺いします。10年後の2023年に
  航空機需要が1割になっている可能性があると思う方」
 と聞いたら、当初のゼロが10人、手を挙げるようになっていた。

・事実、2020年度には日本の国際航空旅客数は2019年度より98%減少。
・頭の良い人が自らの過去の経験に則って論理的合理的に
 過去のデータに基づいて将来を予測しようとすると、
 想定できない要素が入りえない。
 
・「何かが起きる」ということをまず想定して、
 それはどういう出来事が積み重なった結果起きるのか、
 ということをリアルに想像する。

 そうすると、その途端に世の中の見え方が変わる。
 まったくありえないと言っていた事象が、
 一定の確率をもってありえる話に変化する。

この本の表紙を見てBCGが
「シナリオプランニング」を推奨している
ということは理解できましたが
それが具体的にどういったことなのか?を
長文になってしまいましたが紹介しました。

本書では図表でも紹介されており
それが分かりやすかったです。

つまり、シナリオプランニングとは
以下の2つの特徴があるといえそうです。

①メインシナリオだけでなく
 サブシナリオ(良い方と悪い方の両方)
 までを想定するということ。

②そのサブシナリオを想定するときは
 過去のデータからは想定できない
 「極端だけど起こりうる事態」までを想定
する。
 (フォアキャスティングではなく、
  バックキャスティングで考える)

なのかなと理解をしました。

シナリオプランニングのワークショップは
発想の幅が広がりそうですし
正解がなく、未来について考えるので
メンバー同士でも盛り上がりそうですね!

どこかで無料開催してくれたら
ぜひ参加してみたいなぁと思って
ConnpassやPeatixでイベント検索を
してみましたが、さすがに無料は見つからず…笑

このような本も出ているようなので
2023年の読書リストに加えて
機会を見つけて読んでみたいと思います。

それではまた明日―!😉

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