本から得た知識を無理やり現場に落とし込んだ話

本を読むことで別の知見や考え方が得られるのはいいことだが、本の知識を鵜呑みにして経営方針そのものを急遽変更する現場に直面したことがある。

経営方針というと少し大きな話と捉えられるが、現場含めて会社で話し合った上で決めた業務方針を、トップダウンで「本にこう書いてあったから次からこうするように」は、全面的に納得できない。

その意見に反対うんぬんではなく、なぜそうしたいのかが納得できない。

全体で話し合いをした結果、このアイデアで走ってみようという目標を突然ねじ曲げられると、現場が混乱するだけではなく、目標そのものを見失う恐れがあるからだ。

ただでさえ、目標をしっかりと据えてあげないと機能しないチームだったにも関わらず、たった1冊、たった数行の言葉でチームの進むべき道がコロコロ変えられるのは、当時ディレクションをやってた立場からしても心苦しいものがあった。

大事なのは、本自体が悪いのではなく、その本から得られた知識をうまく自分たちのルーチンなどに組み込めないか、新しい取り組みに活用できないか、を話し合う場を作ることだと考える。

私も、本や情報を得て一時的にテンションが上がることは共感できるが、情報のアウトプットは現場を見据えてやっていただきたいと思う。

twitter: @taka11975

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