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同人誌完成記念~熊野寮文芸市場2024の感想と反省~

 2/10(土)の熊野寮文芸市場2024にサークル参加した際の想い出を備忘録的に記載する。こういうイベントは初めての参加だったので、色々反省点がある。

第二回文芸市場 寮外からもサークルが集まる

 開催日は1日、頻度は年1、出展サークル数は17くらい、横で鍋されてる方もいた。終了後は懇親会も予定されていた。

活動記録

 7:00 当日の朝、深夜バスで八条口に到着。進々堂で朝食をとったのち、市バス206系統で移動。
 8:00 印刷会社から寮に届いた書籍の段ボールを開封した。発注は100部だったが、おまけ分か合計110部入っていた。事前に、寮生の方に箱を受け取っておいてもらえたのでスムーズに進んだ。一部、部屋の名前と配置が現役の時と変わっていたのでやや迷った。時間経過で地名が変遷する現象は、寮という小さい空間でも起きるのだな。
 9:00 ご近所にご寄贈。ついでにレンタル電動自転車で京都見物。
 11:00  寮の印刷機をお借りし、正誤表と寄贈先へのクリックポスト宛名印刷。食堂の隅で正誤表折り込み。あとISDN番号シールを裏表紙に張り付け。
 13:30 レンタル電動自転車でご近所に寄贈。本部キャンパスのクスノキ前にいらした吉田寮関係者にもご寄贈。今は大変そうだ。
 14:30 食堂で展示準備。
 15:00 文芸市場開始。ぬるっと始まった。京大きらら同好会に大物の方が現れたらしい。が、その時は気づかず残念。寄贈用の配送準備もしつつ売り子。ご興味ありそうな方が近づいたら、本の内容をかいつまんで説明。学会のポスター発表みたいだ。他サークルに熊野寮五十周年記念誌編纂委員の方の関係者がおり、一部寄贈させて頂けた。
 19:00 文芸市場終了。在庫を段ボールに入れて台車でファミマに運び発送。ついでに遠方へのご寄贈用もポスト投函。こうした片付けのため、せっかくの懇親会に参加できなかったのはやや残念。ただ、おじさん1人で乱入するのも気が引けるしまあいいか。
 22:00 神宮丸太町から関西の知人宅へ。

良かった点

 -本物の紙の本を見れた
 イベント当日に本物を初めて見たが、なかなか感慨深かった。寺田寅彦は自身の和歌か俳句が雑誌に掲載されたとき、自分の作品が活字になっていることに感動している。現代は打ち込んだ瞬間には活字だが、自分の文章が紙の本になっているのは同様に嬉しい。あと、やったことを一瞬だけ恥ずかしいような気持にもなった。こんなに頑張って何をしとるんだろう私は。
 -いろんな人に会えた
 寮内の文書アーカイブ活動を頑張っている学生さんがいらした。彼も、五十周年記念誌を編纂された方の文書を見て感銘を受けたらしい(日本の大学学生寮アーカイブズに関する一考察 鈴木 2017)。初めてお会いしたが、価値観を共有出来て嬉しかった。朝の「何しとんだろう私は」という気持ちは吹き飛んだ。
 -事務経験が増えた
 普段意識しない作業にも、大量になると確認事項が増えたり、大変なことが分かった。クリックポストというサービスは宛名作成と郵送料振り込みがまとめてできて便利だ。

反省点

- 事前の宣伝が足りず
 SNSをうまく活用するなり、ご興味ありそうなコミュニティに投稿するなり、もっとなんかやれることあった気がする。技術書展というイベントでも、事前の宣伝でほぼ部数は決まると誰かが書いていた。 
- 人数は最低2人から
 一人でひたすら売り子では、他ブースへの挨拶だったり作品を購入したりといった活動が出来ない。よさげな本があっても売り切れたり、ご挨拶前に帰られたサークルもあったので、開始後早めに動けばよかった。ちょっとした宣伝にもなるし、新しい発見もある。時間と空間を共有して初めて生じるものを大事にせねば、生身で参加する意義がうすくなっちゃう。
 - 販売中
 事前に売り込みセリフを考えておけばよかった。来られた方の属性、つまり寮生か寮外生か、サークル参加者か否か、年齢など事前にお聞きした上で話せれば、より興味を持ってくれただろうな。
 - 準備と片付け
 どうせ売り子中は暇だろうと、配送準備など事務作業をしていたが、別日でもよかった。買ってはくれなくてもお話を聞いてくれる方もたくさんいる。だから、せっかくの機会なら売り子に集中すべき。実際、会場で噂を聞いた学生さんにご購入いただけた。ご近所への寄贈も、ついでに貴重なお話が聞ける機会にもつながるので、時間があるときにじっくりした方がいい。段ボールに、大量の在庫と梱包材と展示グッズを入れて運ぶのは大変だ。

 ‐背表紙を入れてなかった
 本を見て思いの外分厚い事に気づき、背表紙の存在を忘れていたので真っ白なままにしたことをちょっと後悔した。
 -手が切れた
 新しい紙や段ボールは鋭い。作業で肌が荒れるので、手袋や、特に冬場はハンドクリームがあるといいかも。

諸経費

あってもなくてもいいが、こういうのも買った。
・展示グッズ
 ¥550
 →小銭入れや本、短冊の固定、敷物など 本は立てたほうが遠くからも見えやすいので100円ショップで色々揃えた。
・配送用段ボール
 厚さ3cm・N式ケース(B5サイズ)数量:60枚 数量:60枚 × 1
 単価:¥3,551
・梱包材
 プチプチ平袋品(B5・角3封筒用)数量:100枚
 単価:¥1,590
・電動自転車一日レンタル
 ¥1,650
・在庫品のコンビニ配送(段ボール3口ぶん)
 ¥5,800
・クリック等ポスト配送料
 ¥185*17+¥1,100(国際便) = 4,245円

合計 16,396円

 今回のイベントは会場が寮だから、ハサミやノリやマジックや裏紙やガムテープや印刷機やWiFiや台車など、色々道具をお借りできた。他イベントなら自分で準備しておかねば危うい。そこそこの赤字になったが、楽しめたのでいいや。
 老婆心ながら、これを読んでいただいている貴方がサークル参加される際は、あまり大赤字にならない程度を目指したほうがいいと思う。参加者と焼肉食べれるくらいの売り上げが理想だ。一回に全力より、ジワジワ継続した発刊のほうが良いこともたくさんあるだろうし。
 寮でのイベントは融通が利いて素敵だと感じられた。他イベント出たことないから比較できないけど。

まとめ

 学割ありとはいえ、初めてのサークル参加で19部頒布はまあまあと言っていいのでは。当日はイベントに熱中しすぎて昼も夜も食べ忘れた。
 本を読んでいただいた方、準備にご協力いただいた方、逆に購入させていただいた方、皆さまありがとうございました。テスト期間直後で忙しいだろうに、寮の外と中をつなぐ素晴らしいイベントでした。

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