見出し画像

冬至

深海に目覚めた朝 風もなく 音もなく
ただ時だけが進んでいる
陰極まりて陽に転ずる
闇から抜けだす時がきた
駅行く道は もみじを照らし
黄金色にツンとして
動けぬ姿を呪い 高飛車で
悔しさに 葉をむしり 撒き散らす
死と再生 一陽来復
温まり始めた身体の奥に 
何かが流れる音がした
きっと きっと 福がくる…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?